3.7. ノードの障害のシミュレーション


ハードノードの障害をシミュレーションするには、ノードの電源をオフにし、オペレーティングシステムを再インストールします。

前提条件

  • 正常かつ実行中の Red Hat Ceph Storage クラスター

手順

  1. ストレージ容量をチェックして、ストレージクラスターに対するノード削除の影響について確認します。

    # ceph df
    # rados df
    # ceph osd df
  2. 必要に応じて、復元およびバックフィルを無効にします。

    # ceph osd set noout
    # ceph osd set noscrub
    # ceph osd set nodeep-scrub
  3. ノードをシャットダウンします。
  4. ホスト名が変更された場合は、CRUSH マップからノードを削除します。

    [root@ceph1 ~]# ceph osd crush rm ceph3
  5. クラスターのステータスを確認します。

    [root@ceph1 ~]# ceph -s
  6. ノードにオペレーティングシステムを再インストールします。
  7. Ansible ユーザーおよび SSH キーを追加します。

    [root@ceph3 ~]# useradd ansible
    [root@ceph3 ~]# passwd ansible
    [root@ceph3 ~]# cat << EOF > /etc/sudoers.d/ansible
    ansible ALL = (root) NOPASSWD:ALL
    Defaults:ansible !requiretty
    EOF
    [root@ceph3 ~]# su - ansible
    [ansible@ceph3 ~]# ssh-keygen
  8. 管理ノードから、ansible ユーザーの SSH キーをコピーします。

    [ansible@admin ~]$ ssh-copy-id ceph3
  9. 管理ノードから、Ansible Playbook を再実行します。

    [ansible@admin ~]$ cd /usr/share/ceph-ansible
    [ansible@admin ~]$ ansible-playbook site.yml

    出力例

    PLAY RECAP ********************************************************************
    ceph1                      : ok=368  changed=2    unreachable=0    failed=0
    ceph2                      : ok=284  changed=0    unreachable=0    failed=0
    ceph3                      : ok=284  changed=15   unreachable=0    failed=0

  10. 必要に応じて、復元およびバックフィルを有効にします。

    [root@ceph3 ~]# ceph osd unset noout
    [root@ceph3 ~]# ceph osd unset noscrub
    [root@ceph3 ~]# ceph osd unset nodeep-scrub
  11. Ceph のヘルスを確認します。

    [root@ceph3 ~]# ceph -s
        cluster 1e0c9c34-901d-4b46-8001-0d1f93ca5f4d
         health HEALTH_OK
         monmap e1: 3 mons at {ceph1=192.168.122.81:6789/0,ceph2=192.168.122.82:6789/0,ceph3=192.168.122.83:6789/0}
                election epoch 36, quorum 0,1,2 ceph1,ceph2,ceph3
         osdmap e95: 3 osds: 3 up, 3 in
                flags sortbitwise
          pgmap v1190: 152 pgs, 12 pools, 1024 MB data, 441 objects
                3197 MB used, 293 GB / 296 GB avail
                     152 active+clean

関連情報

  • Red Hat Ceph Storage のインストールについての詳しい情報は、以下のドキュメントを参照してください。

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