3.6. Ceph OSD ノードの削除
ストレージクラスターの容量を減らすには、OSD ノードを削除します。
Ceph OSD ノードを削除する前に、ストレージクラスターがフル比率に達することなくすべての OSD のコンテンツをバックフィルできることを確認してください。フル比率に達すると、クラスターは書き込み操作を拒否するようになります。
前提条件
- 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスター。
手順
ストレージクラスターの容量を確認します。
[root@monitor ~]# ceph df [root@monitor ~]# rados df [root@monitor ~]# ceph osd df
スクラビングを一時的に無効にします。
[root@monitor ~]# ceph osd set noscrub [root@monitor ~]# ceph osd set nodeep-scrub
バックフィルおよび復元機能を制限します。
構文
ceph tell $DAEMON_TYPE.* injectargs --$OPTION_NAME $VALUE [--$OPTION_NAME $VALUE]
例
[root@monitor ~]# ceph tell osd.* injectargs --osd-max-backfills 1 --osd-recovery-max-active 1 --osd-recovery-op-priority 1
ノード上の各 OSD をストレージクラスターから削除します。
- Ansible の使用
- 重要
ストレージクラスターから OSD ノードを削除する場合、Red Hat は、ノード内の一度に 1 つの OSD を削除してから、次の OSD に進む前にクラスターが
active+clean
状態に回復できるようにすることを推奨します。OSD を削除したら、ストレージクラスターがほぼフル比率に達していないことを確認します。
[root@monitor ~]# ceph -s [root@monitor ~]# ceph df
- ノードのすべての OSD がストレージクラスターから削除されるまでこの手順を繰り返します。
すべての OSD が削除されると、CRUSH マップからホストバケットを削除します。
構文
ceph osd crush rm $BUCKET_NAME
例
[root@monitor ~]# ceph osd crush rm node2
関連情報
- * 詳細は、Red Hat Ceph Storage Configuration Guide のSetting a Specific Configuration Setting at Runtimeセクションを参照してください。