付録I Ceph のスクラブオプション
Ceph は配置グループをスクラブすることでデータの整合性を確保します。以下は、スクラブ操作の増減用に調整できる Ceph スクラブオプションです。
- osd_max_scrubs
- 説明
- Ceph OSD Deamon ごとの同時スクラブ操作の最大数
- タイプ
- integer
- デフォルト
- 1
- osd_scrub_begin_hour
- 説明
-
スクラブが開始される特定の時間。
osd_scrub_end_hour
とともに、スクラブが発生する時間枠を定義できます。osd_scrub_begin_hour = 0
およびosd_scrub_end_hour = 0
を使用して、1 日中スクラブできるようにします。 - タイプ
- integer
- デフォルト
- 0
- 許容範囲
-
[0, 23]
- osd_scrub_end_hour
- 説明
-
スクラブが終了する特定の時間。
osd_scrub_begin_hour
とともに、スクラブが発生する時間枠を定義できます。osd_scrub_begin_hour = 0
およびosd_scrub_end_hour = 0
を使用して、1 日住スクラブできるようにします。 - タイプ
- integer
- デフォルト
- 0
- 許容範囲
-
[0, 23]
- osd_scrub_begin_week_day
- 説明
-
スクラブが開始される特定の日。0 = 日曜日、1 は月曜日など「osd_scrub_end_week_day」 とともに、スクラブが発生する時間枠を定義できます。
osd_scrub_begin_week_day = 0
およびosd_scrub_end_week_day = 0
を使用して、週全体のスクラブを許可します。 - タイプ
- integer
- デフォルト
- 0
- 許容範囲
-
[0, 6]
- osd_scrub_end_week_day
- 説明
-
これは、スクラビングが終了する日を定義します。0 = 日曜日、1 は月曜日など
osd_scrub_begin_hour
とともに、スクラブが発生する時間枠を定義できます。osd_scrub_begin_week_day = 0
およびosd_scrub_end_week_day = 0
を使用して、週全体のスクラブを許可します。 - タイプ
- integer
- デフォルト
- 0
- 許容範囲
-
[0, 6]
- osd_scrub_during_recovery
- 説明
-
復元中のスクラブを許可します。これを
false
に設定すると、復元中のものがあれば、新しいスクラブとディープスクラブのスケジューリングが無効になります。すでに実行中のスクラブは継続されます。これは、ビジー状態のストレージクラスターの負荷を減らすのに役立ちます。 - タイプ
- boolean
- デフォルト
- false
- osd_scrub_load_threshold
- 説明
- 正規化された最大負荷。getloadavg ()/オンライン CPU の数で定義されるシステム負荷が、この定義された数よりも高い場合、スクラブは行われません。
- タイプ
- float
- デフォルト
- 0.5
- osd_scrub_min_interval
- 説明
- Ceph Storage クラスターの負荷が低い場合に Ceph OSD デーモンをスクラブする最小間隔 (秒)。
- タイプ
- float
- デフォルト
- 1 day
- osd_scrub_max_interval
- 説明
- クラスターの負荷に関係なく、Ceph OSD デーモンをスクラブする最大間隔 (秒単位)。
- タイプ
- float
- デフォルト
- 7 日
- osd_scrub_chunk_min
- 説明
- 1 回の操作でスクラブするオブジェクトストアチャンクの最小数。Ceph は、スクラブ中に単一のチャンクへの書き込みをブロックします。
- type
- integer
- デフォルト
- 5
- osd_scrub_chunk_max
- 説明
- 1 回の操作でスクラブするオブジェクトストアチャンクの最大数。
- type
- integer
- デフォルト
- 25
- osd_scrub_sleep
- 説明
- 次のチャンクをスクラブする前にスリープ状態になる時間。この値を増やすと、スクラブの全体的な速度が遅くなるため、クライアント操作の影響は低くなります。
- type
- float
- デフォルト
- 0.0
- osd_deep_scrub_interval
- 説明
-
すべてのデータを完全に読み取る
deep
スクラビングの間隔。osd_scrub_load_threshold
はこの設定には影響しません。 - type
- float
- デフォルト
- 7 日
- osd_scrub_interval_randomize_ratio
- 説明
-
配置グループの次のスクラブジョブをスケジュールする際に、
osd_scrub_min_interval
に無作為に遅延を追加します。遅延はosd_scrub_min_interval
*osd_scrub_interval_randomized_ratio
未満のランダムな値です。デフォルト設定では、1、1.5
*osd_scrub_min_interval
の許容時間枠でスクラブが分散されます。 - type
- float
- デフォルト
- 0.5
- osd_deep_scrub_stride
- 詳細
- デープスクラブを実施する際の読み取りサイズ
- type
- size
- デフォルト
- 512 KB
- osd_scrub_auto_repair_num_errors
- 説明
- これ以上多くエラーが見つかると、自動修復は発生しません。
- type
- integer
- デフォルト
- 5
- osd_scrub_auto_repair
- 説明
-
これを
true
に設定すると、スクラブまたはディープスクラブによってエラーが見つかった場合に配置グループ (PG) の自動修復が有効になります。ただし、osd_scrub_auto_repair_num_errors
を超えるエラーが見つかった場合、修復は実行されません。このオプションは定期的なスクラブ用で、Operator が開始するスクラブではありません。 - type
- boolean
- デフォルト
- false