2.3. Ceph デーモンの設定要件
Ceph には、すべてのデーモンに適用される 1 つのネットワーク設定要件があります。Ceph 設定ファイルは、各デーモンに host
を指定する必要があります。
デプロイメントユーティリティーによっては、設定ファイルを作成してくれる場合もあります。デプロイメントユーティリティーがこれらの値を設定する場合は、設定しないでください。
host
オプションは、FQDN ではなく、ノードの短縮名です。IP アドレスではありません。
ホスト名を指定して、デーモンがある場所の host
名と IP アドレスを設定できます。
例
[mon.a] host = host01 mon_addr = 10.0.0.101:6789, 10.0.0.101:3300 [osd.0] host = host02
デーモンにノード IP アドレスを設定する必要はありません。これは任意の設定です。静的 IP 設定でパブリックネットワークとプライベートネットワークの両方を実行している場合、Ceph 設定ファイルで各デーモンのノードの IP アドレスを指定する場合があります。デーモンに静的 IP アドレスを設定するには、Ceph 設定ファイルのデーモンインスタンスセクションに記述する必要があります。
例
[osd.0] public_addr = 10.74.250.101/21 cluster_addr = 10.74.250.101/21
2 つのネットワークを持つクラスターに、単一の NIC を持つ OSD ホストを強制的にデプロイすることができます。Ceph 設定ファイルの [osd.n]
セクションに public addr
エントリーを追加することにより、OSD ホストを強制的にパブリックネットワークで操作できます。n
は、1 つの NIC を持つ OSD の数を示します。さらに、パブリックネットワークとクラスターネットワークは互いにトラフィックをルーティングできる必要がありますが、セキュリティー上の理由から Red Hat は推奨していません。
Red Hat は、セキュリティー上の理由から、単一の NIC で 2 つのネットワークに接続する OSD ノードをデプロイすることを推奨しません。