3.5. Ceph Object Gateway
Ceph Object Gateway リシャードキューからのロック競合メッセージを情報としてマーク
以前のバージョンでは、Ceph Object Gateway がリシャードキューのロックを取得できない場合に、出力ログエントリーがエラーになり、お客様に影響が及ぶ可能性がありました。
今回のリリースでは、出力ログのエントリーが情報提供として表示され、INFO: とタグ付けされるようになりました。
modulus および exponent を使用した OIDC JWT トークン検証のサポート追加
今回のリリースでは、OIDC JSON Web トークン (JWT) 検証が、署名の計算に modulus および exponent の使用をサポートするようになりました。また、OIDC JWT 検証に利用可能なメソッドのサポートも拡張されています。
ロール名およびロールセッションフィールドが一時認証情報の ops ログで利用できるようになりました。
以前のバージョンでは、ロール名およびロールセッションは利用できず、管理者は、どのロールが想定されているか、また使用されている一時的な認証情報に対して、どのセッションがどのセッションがアクティブであったかを把握するのは困難でした。
今回のリリースにより、S3 操作の実行用に、ops ログへのロール名およびロールセッションが、AssumeRole* API によって返される一時的な認証情報に使用できるようになりました。
--bucket
引数を使用してバケットのライフサイクルを処理できるように
今回のリリースにより、radosgw-admin lc process
コマンドに --bucket=BUCKET_NAME
引数を指定して、対応するバケットのライフサイクルを処理できるようになりました。これは、特定のバケットに影響を与えるライフサイクルの問題をデバッグしたり、遅れている特定のバケットのライフサイクル処理をバックフィルしたりするのに役立ちます。