第4章 テクノロジープレビュー


本セクションでは、Red Hat Ceph Storage の本リリースで導入または更新されたテクノロジープレビュー機能の概要を説明します。

重要

テクノロジープレビュー機能は、実稼働環境での Red Hat サービスレベルアグリーメント (SLA) ではサポートされておらず、機能的に完全ではない可能性があるため、Red Hat では実稼働環境での使用を推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポートについての詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

cephadm ブートストラッププロセスが Red Hat Enterprise Linux 9 に対応

今回のリリースでは、Red Hat Enterprise Linux 8 ベースのストレージクラスター cephadm ブートストラッププロセスが Red Hat Enterprise Linux 9 をサポートするようになりました。コンテナーは、Red Hat Enterprise Linux 9 サーバーを必要とする Red Hat Enterprise Linux 8 です。

マルチサイトレプリケーション設定の Ceph オブジェクトゲートウェイが AWS バケットレプリケーション API 機能のサブセットをサポートするように。

このリリースでは、Ceph Object Gateway は、{Put, Get, Delete} レプリケーション操作を含む AWS バケットレプリケーション API 機能のサブセットをサポートするようになりました。この機能により、バケットの粒度のレプリケーションが可能になり、さらにエンドユーザーのレプリケーション制御が提供されます。現在、バケットは既存の CephObject Gateway マルチサイトレプリケーションセットアップのゾーン内でレプリケートできます。

RADOS 上の sqlite 仮想ファイルシステム (VFS) が利用できるように。

今回のリリースでは、新しい libcephsqlite RADOS クライアントライブラリーが RADOS に SQLite 仮想ファイルシステム (VFS) を提供するようになりました。データベースとジャーナルは、複数のオブジェクトにまたがる RADOS でストライプ化され、事実上無制限にスケーリングされ、スループットは SQLite クライアントでのみ制限されます。SQLite を使用するアプリケーションは、通常は代わりの VFS を指定するだけで、最小限の変更で Ceph VFS に変更される可能性があります。

NFS Ganesha デーモンをデプロイするための Ingress フラグ

今回のリリースにより、--ingress フラグを使用して 1 つ以上の NFS Ganesha デーモンをデプロイできるようになりました。Ingress サービスは、NFS サーバーに負荷分散と高可用性を提供します。

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