3.3. Ceph ファイルシステム
外部モードで設定された ODF の CephFS サブボリュームで新しい機能を使用できる
ODF の CephFS が外部モードで設定されている場合、ユーザーはボリューム/サブボリュームメタデータを使用して、ボリューム/サブボリュームの PVC/PV/namespace などをはじめとする Openshift 固有のメタデータ情報を保存することを好みます。
このリリースでは、CephFS
サブボリュームからカスタムメタデータを設定、取得、更新、リスト表示、および削除する次の機能が追加されました。
以下を使用して、サブボリュームにカスタムメタデータをキーと値のペアとして設定します。
構文
ceph fs subvolume metadata set VOLUME_NAME SUBVOLUME_NAME KEY_NAME VALUE [--group-name SUBVOLUME_GROUP_NAME]
メタデータキーを使用して、サブボリュームに設定されたカスタムメタデータを取得します。
構文
ceph fs subvolume metadata get VOLUME_NAME SUBVOLUME_NAME KEY_NAME [--group-name SUBVOLUME_GROUP_NAME ]
サブボリュームに設定されたカスタムメタデータ、キーと値のペアをリスト表示します。
構文
ceph fs subvolume metadata ls VOLUME_NAME SUBVOLUME_NAME [--group-name SUBVOLUME_GROUP_NAME ]
メタデータキーを使用して、サブボリュームに設定されたカスタムメタデータを削除します。
構文
ceph fs subvolume metadata rm VOLUME_NAME SUBVOLUME_NAME KEY_NAME [--group-name SUBVOLUME_GROUP_NAME ] [--force]
clone status
コマンドを使用すると、クローンが失敗する理由が表示される
これまでは、クローンが失敗した場合に障害の理由を確認するには、ログを検索するしかありませんでした。
このリリースでは、クローンの失敗理由が clone status
コマンドの出力に表示されます。
例
[ceph: root@host01 /]# ceph fs clone status cephfs clone1 { "status": { "state": "failed", "source": { "volume": "cephfs", "subvolume": "subvol1", "snapshot": "snap1" "size": "104857600" }, "failure": { "errno": "122", "errstr": "Disk quota exceeded" } } }
クローンの失敗の理由は、以下の 2 つのフィールドに表示されます。
-
errno
: エラー番号 -
error_msg
: 失敗したエラー文字列