4.7. マルチサイトの Ceph Object Gateway
バケット属性がアーカイブ同期モジュールで上書きされなくなりました。
以前のリリースでは、バケット属性はアーカイブ同期モジュールで上書きされていました。このため、archive zone sync_object()
が実行されると、バケットポリシーまたはその他の属性がリセットされます。
今回の修正により、バケット属性がリセットされないようになりました。ソースに設定されたバケット属性はリセットされずにアーカイブゾーンに複製されます。
Bugzilla:1937618
ゾーングループは通知イベントのバケット ARN に追加されます。
以前のバージョンでは、通知イベントのバケット ARN にゾーングループがありませんでした。このため、通知イベントハンドラーが複数のゾーングループからイベントを受信すると、イベントのソースバケットの識別に混乱が生じていました。
今回の修正により、ゾーングループがバケット ARN に追加され、複数のゾーングループからイベントを受信する通知イベントハンドラーに必要な情報がすべて含まれるようになりました。
bucket read_sync_status()
コマンドは負の ret 値を返さなくなりました。
以前のリリースでは、バケット read_sync_status()
は、常に負の ret 値を返していました。このため、bucket sync marker コマンドは、: ERROR: sync.read_sync_status() returned error=0
のエラーで失敗します。
今回の修正により、bucket read_sync_status()
操作からの実際の ret 値が返され、bucket sync marker コマンドが正常に実行されるようになりました。
新しいバケットインスタンス情報は、新しく作成されたバケットに保存されます。
以前のリリースは、アーカイブゾーンではオブジェクトのアーカイブされたバージョンを保存するために、ソースバケットが削除されると新しいバケットが作成されていました。新しいバケットインスタンスの情報は古いインスタンスに保存され、アーカイブされたゾーン上の新しいバケットにアクセスできるようになります。
今回の修正では、バケットインスタンス情報は新しく作成されたバケットに保存されます。ソース上で削除されたバケットは、アーカイブゾーンで引き続きアクセスできます。
バケットに num_shards
の値が 0
の場合、セグメンテーション違反が発生しなくなりました。
以前のリリースでは、バケットの num_shards
値が 0
の場合に、マルチサイト同期によりセグメンテーションの問題が発生していました。これが原因で、一貫性のない同期動作とセグメンテーション違反が発生しました。
今回の修正では、num_shards=0
がデータ同期で適切に表現され、シャード値 0
のバケットでも同期に関して問題が発生しなくなりました。