4.7. RADOS
ceph version コマンドは空のバージョンリストを返さなくなりました
以前は、MDS デーモンがクラスターにデプロイされていない場合、ceph version
コマンドは、バージョンの不一致を表す MDS デーモンの空のバージョンリストを返していました。このリストは、デーモンがクラスターにデプロイされていない場合には表示されないはずのものです。
この修正により、デーモンバージョンマップが空の場合デーモンバージョン情報はスキップされ、ceph version
コマンドはクラスターにデプロイされている Ceph デーモンのバージョン情報のみを返すようになりました。
ms_osd_compression_algorithm
が正しい値を表示するようになりました
以前は、ms_osd_compression_algorithm
の値に誤りがある場合、デフォルト値ではなくアルゴリズムのリストが表示されていました。そのため、1 つのアルゴリズムではなく一連のアルゴリズムがリスト表示され、不一致が発生していました。
この修正により、ms_osd_compression_algorithm
コマンドを使用するときにデフォルト値のみが表示されます。
MGR がクラスターとの接続を再試行せずに切断することがなくなりました
以前は、ネットワークの問題が発生すると、クラスターが再試行せずに MGR との接続を切断し、monclient
の認証が失敗していました。
この修正により、ハンティングと接続の両方が失敗する状況では再試行が行われるようになりました。
client_mount_timeout
のタイムアウト再試行値を引き上げます
以前は、client_mount_timeout
設定可能パラメーターの誤った処理により、モニターに対するクライアント認証が、5 分という高いデフォルトタイムアウト値を無視して最大 10 回の再試行に至る場合がありました。
この修正により、以前の動作が復元されて設定可能パラメーターが 1 回のみ再試行するようになり、認証タイムアウトが期待どおりに機能するようになりました。