4.7. RADOS


ceph version コマンドは空のバージョンリストを返さなくなりました

以前は、MDS デーモンがクラスターにデプロイされていない場合、ceph version コマンドは、バージョンの不一致を表す MDS デーモンの空のバージョンリストを返していました。このリストは、デーモンがクラスターにデプロイされていない場合には表示されないはずのものです。

この修正により、デーモンバージョンマップが空の場合デーモンバージョン情報はスキップされ、ceph version コマンドはクラスターにデプロイされている Ceph デーモンのバージョン情報のみを返すようになりました。

Bugzilla:2110933

ms_osd_compression_algorithm が正しい値を表示するようになりました

以前は、ms_osd_compression_algorithm の値に誤りがある場合、デフォルト値ではなくアルゴリズムのリストが表示されていました。そのため、1 つのアルゴリズムではなく一連のアルゴリズムがリスト表示され、不一致が発生していました。

この修正により、ms_osd_compression_algorithm コマンドを使用するときにデフォルト値のみが表示されます。

Bugzilla:2155380

MGR がクラスターとの接続を再試行せずに切断することがなくなりました

以前は、ネットワークの問題が発生すると、クラスターが再試行せずに MGR との接続を切断し、monclient の認証が失敗していました。

この修正により、ハンティングと接続の両方が失敗する状況では再試行が行われるようになりました。

Bugzilla:2106031

client_mount_timeout のタイムアウト再試行値を引き上げます

以前は、client_mount_timeout 設定可能パラメーターの誤った処理により、モニターに対するクライアント認証が、5 分という高いデフォルトタイムアウト値を無視して最大 10 回の再試行に至る場合がありました。

この修正により、以前の動作が復元されて設定可能パラメーターが 1 回のみ再試行するようになり、認証タイムアウトが期待どおりに機能するようになりました。

Bugzilla:2233800

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