4.6. マルチサイトの Ceph Object Gateway
クライアントは、Content-Length
ヘッダーフィールド値に誤りがあっても接続をリセットしなくなりました
以前は、エラーページ (404 または 403 状態など) をクライアントに返すときに、終了タグ </body>
および </html>
が欠落していました。しかし、これらのタグの存在は、リクエストの Content-Length
ヘッダーフィールド値で考慮されていました。このため、クライアントによっては、通常の状況下では FIN パケットによって閉じられるクライアントと Rados Gateway 間の TCP 接続が、誤った Content-Length ヘッダーフィールド値が原因で、クライアントからの RST パケットによって閉じられていました。
この修正により、必要なすべての状況下で終了タグ </body>
および </html>
がクライアントに送信されるようになりました。Content-Length
ヘッダーフィールドの値が、クライアントに送信されるデータの長さを正しく表すようになり、クライアントは誤った Content-Length を理由に接続をリセットしなくなりました。
同期通知が正しいオブジェクトサイズで送信されます
以前は、オブジェクトがゾーン間で同期され、同期通知が設定されていた場合、オブジェクトのサイズをゼロとして通知が送信されていました。
この修正により、同期通知が正しいオブジェクトサイズで送信されるようになりました。
マルチサイト同期が、許可されたゾーンとフィルターに従って適切にフィルタリングとチェックを行います
以前は、マルチサイト同期ポリシーを使用する場合、radosgw-admin sync status
などの特定のコマンドは、制限付きゾーンまたは空の同期グループ名をフィルタリングしませんでした。フィルターが欠如することで、これらのコマンドの出力は誤解を招くものでした。
この修正により、制限付きゾーンにはチェックや報告が行われなくなり、空の同期グループ名はステータス結果から除外されるようになりました。