3.2. Ceph ファイルシステム
quota.max_bytes
がよりわかりやすいサイズ値に設定されるようになりました
以前は、quota.max_bytes
値はバイト単位で設定されていたため、サイズの値が非常に大きくなることが多く、設定や変更が困難でした。
この機能強化により、quota.max_bytes
値を M/Mi、G/Gi、T/Ti などのわかりやすい値に設定できるようになりました。たとえば、10 GiB または 100 K などです。
遅延したクライアントは、遅延した OSD がない場合にのみエビクトされるようになりました
以前は、MDS からのパフォーマンスダンプの監視時に、OSD の遅延、すなわち objecter.op_laggy
および objecter.osd_laggy
が表示されることがありました。これにより、クライアントが遅延し、キャップ取り消しのダーティーデータがフラッシュされませんでした。
この機能強化により、defer_client_eviction_on_laggy_osds
パラメーターが true に設定され、OSD の遅延が原因でクライアントの遅延が発生した場合、OSD の遅延がなくなるまでクライアントエビクションは行われません。