4.3. CS 10.2 のバグ修正
この箇所では、ユーザーに重大な影響を及ぼしていて、Red Hat Certificate System 10.2 で修正されたバグを説明します。
pki-core
パッケージでのバグ修正
PKI CA に接続された PKI ACME Responder が発行した証明書で OCSP 検証に失敗しなくなる
以前のバージョンでは、PKI CA が提供するデフォルトの ACME 証明書プロファイルには、実際の OCSP サービスを参照していないサンプル OCSP URL が含まれていました。これにより、PKI ACME Responder が PKI CA 発行者を使用するように設定されている場合に、この Responder が発行する証明書は OCSP 検証に失敗する可能性がありました。今回の更新で、ACME 証明書プロファイルのハードコーディングされた URL が削除され、カスタマイズしない場合にプロファイル設定ファイルを修正するアップグレードスクリプトが追加されました。
pki-tools
ファイルが 1 つのフォルダーに
pki-tools
パッケージの以下のファイルは、別々の java-tools フォルダーおよび native-tools フォルダーにありました。
- /usr/share/pki/java-tools/DRMTool.cfg
- /usr/share/pki/java-tools/KRATool.cfg
- /usr/share/pki/native-tools/setpin.conf
一貫性を保つために、以下が 1 つのフォルダーに統合されました。
- /usr/share/pki/tools/DRMTool.cfg
- /usr/share/pki/tools/KRATool.cfg
- /usr/share/pki/tools/setpin.conf