2.3. CS 10.4 のバグ修正
この箇所では、ユーザーに重大な影響を及ぼしていて、Red Hat Certificate System 10.4 で修正されたバグを説明します。
TPS が tps-cert-find
のトークンプロファイル分離を適切に適用するように
今回の修正により、tps-cert-find
コマンドは、tps-token-find
コマンドと同様に、ユーザープロファイルに従って、トークン ID、ユーザー ID、ステータス、日付などのエントリーを適切に制限するようになりました。
トークンが TPS Web UI に正しく表示されるように
以前は、tpsclient
ツールを使用してトークンをフォーマットおよび登録したり、Web UI を介してトークンを追加したりすると、デバッグログにエントリーが正常に記録されたことが示されていても、TPS Web UI にトークンは表示されませんでした。今回の修正により、Web UI はすべてのトークンを適切に一覧表示するようになりました。
pki-core
パッケージでのバグ修正
pki-server ca-cert-request-show
がファイルへの書き込み時に失敗しない
以前のリリースでは、pki-server ca-cert-request-show <request_id> -i <instance> --output-file <output_file>
コマンドが ERROR: a bytes-like object is required, not 'str'
のエラーで失敗しました。今回の修正により、ファイルに書き込む前に証明書要求がバイトとしてエンコードされるようになり、このコマンドで正常に証明書がエクスポートされるはずです。