3.4. CodeReady Workspaces での Visual Studio Code 拡張機能の使用


Red Hat CodeReady Workspaces では、Visual Studio Code(VS Code)拡張機能をインストールして CodeReady Workspaces ワークスペースの機能を拡張できます。VS Code 拡張機能は Che-Theia エディターコンテナーで実行できます。または、前提条件を使用して独自の分離されたコンテナーおよび事前に設定されたコンテナーにパッケージ化できます。

本ガイドでは以下の内容について説明します。

  • ワークスペースで CodeReady Workspaces で VS Code 拡張機能を使用する。
  • CodeReady Workspaces プラグインパネル。
  • CodeReady Workspaces プラグインレジストリーで VS Code 拡張機能を公開する方法(他の CodeReady Workspaces ユーザーと拡張を共有する場合)。

    • extension-hosting サイドカーコンテナーおよび devfile での拡張機能の使用は任意です。
    • VS Code 拡張機能の互換性を確認して、特定の API がサポートされていないか、まだ実装されていないかについて通知する方法。

3.4.1. VS Code 拡張機能の CodeReady Workspaces プラグインレジストリーへの公開

CodeReady Workspaces のユーザーはワークスペース devfile を使用して、Visual Studio Code(VS Code)拡張とも呼ばれる任意のプラグインを使用できます。このプラグインをプラグインレジストリーに追加すると、そのワークスペースインストールにアクセスできるのと同じ組織のすべてのユーザーが簡単に再利用できます。

プラグインによっては、コードコンパイルにランタイム専用のコンテナーが必要です。このファクトは、これらのプラグインがランタイムサイドカーコンテナーと VS Code 拡張機能の組み合わせを作成します。

以下のセクションでは、プラグイン設定の移植性を説明し、拡張機能をプラグインが必要とするランタイムコンテナーに関連付けます。

3.4.1.1. meta.yaml ファイルの作成およびプラグインレジストリーへの追加

Red Hat CodeReady Workspaces プラグインレジストリーに VS Code 拡張機能を公開するには、プラグインのメタ情報が必要です。このメタ情報は meta.yaml ファイルとして提供されます。本セクションでは、エクステンションの meta.yaml ファイルを作成する方法を説明します。

手順

  1. meta.yaml ファイルをプラグインレジストリーのディレクトリー <apiVersion>/plugins/<publisher>/<plug-inName>/<plug-inVersion>/ に作成します。
  2. meta.yaml ファイルを編集し、必要な情報を指定します。設定ファイルは、以下の構造に従う必要があります。

    apiVersion: v2                                                   
    1
    
    publisher: myorg                                                 
    2
    
    name: my-vscode-ext                                              
    3
    
    version: 1.7.2                                                   
    4
    
    type: value                                                      
    5
    
    displayName:                                                     
    6
    
    title:                                                           
    7
    
    description:                                                     
    8
    
    icon: https://www.eclipse.org/che/images/logo-eclipseche.svg     
    9
    
    repository:                                                     
    10
    
    category:                                                       
    11
    
    spec:
      containers:                                                   
    12
    
        - image:                                                    
    13
    
          memoryLimit:                                              
    14
    
          memoryRequest:                                            
    15
    
          cpuLimit:                                                 
    16
    
          cpuRequest:                                               
    17
    
      extensions:                                                   
    18
    
              - https://github.com/redhat-developer/vscode-yaml/releases/download/0.4.0/redhat.vscode-yaml-0.4.0.vsix
              - https://github.com/SonarSource/sonarlint-vscode/releases/download/1.16.0/sonarlint-vscode-1.16.0.vsix
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    1
    ファイル構造のバージョン。
    2
    プラグインパブリッシャーの名前。パスのパブリッシャーと同じである必要があります。
    3
    プラグインの名前。パスで使用されているものと同じである必要があります。
    4
    プラグインのバージョン。パスで使用されているものと同じである必要があります。
    5
    プラグインのタイプ。使用できる値は Che PluginChe EditorTheia pluginVS Code extension です。
    6
    プラグインの省略名。
    7
    プラグインのタイトル。
    8
    プラグインとその機能についての簡単な説明。
    9
    プラグインロゴへのリンク。
    10
    オプション。プラグインのソースコードリポジトリーへのリンク。
    11
    このプラグインが属するカテゴリーを定義します。EditorDebuggerFormatterLanguageLinterSnippetTheme、または Other のいずれかにする必要があります。
    12
    このセクションを省略すると、VS Code 拡張機能が Che-Theia IDE コンテナーに追加されます。
    13
    サイドカーコンテナーが起動する Docker イメージ。例: theia-endpoint-image
    14
    サイドカーコンテナーで利用可能な最大 RAM。例: "512Mi"この値は、コンポーネント設定でユーザーによって上書きされる可能性があります。
    15
    デフォルトでサイドカーコンテナーに指定される RAM。例: "256Mi"この値は、コンポーネント設定でユーザーによって上書きされる可能性があります。
    16
    サイドカーコンテナーで利用可能なコアまたはミリコア単位 (末尾に m が付く) の CPU の最大量。例: "500m"、"2"この値は、コンポーネント設定でユーザーによって上書きされる可能性があります。
    17
    デフォルトでサイドカーコンテナーに指定されるコアまたはミリコア単位 (末尾に m が付く) の CPU 量。例: "125m"この値は、コンポーネント設定でユーザーによって上書きされる可能性があります。
    18
    このサイドカーコンテナーで実行される VS Code 拡張機能の一覧。
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