2.6. 静的 IP アドレスの割り当て


2.6.1. 概要

ほとんどのハイパーバイザーは、DHCP を使用して IP が割り当てられる際のリース時間の延長に対応していません。これにより、再起動後に仮想マシンに新しい IP が割り当てられる可能性があります。古い IP 用に生成されたセキュリティー証明書と競合するためです。これにより、minishift delete に続いて minishift start を実行して新規インスタンスが設定されるまで CDK は完全に使用できなくなります。

これを防ぐために、CDK には、静的 IP アドレスを仮想マシンに設定する機能が含まれます。これにより、再起動間で IP アドレスが変更されなくなります。ただし、IP アドレスの解決方法により、現時点ではすべてのドライバープラグインで機能しません。

注記
  • CDK 仮想マシンへの静的 IP アドレスの割り当ては、Hyper-V でのみ正式にサポートされています。
  • KVM ドライバープラグインを使用する際に、CDK 仮想マシンに静的 IP アドレスを割り当てることはできません。

2.6.2. Hyper-V に IP アドレスを割り当て

Internal Virtual Switch for Hyper-V では DHCP が提供するオプションはないため、IP アドレスは別の方法で提供する必要があります。Data Exchange Service for Hyper-V を使用して、起動時に IP アドレスを割り当てる機能が提供されます。

この機能を有効にするには、NAT を使用して仮想スイッチ を作成する必要があります。

注記

WinNAT は、ホストごとに 1 つの NAT ネットワークに制限されます。機能および制限の詳細は、WinNAT 機能および制限に関するブログ を参照してください。

以下のコマンドは、内部仮想スイッチ「MyInternal」で使用する IP アドレスの割り当てを試みます。

PS> minishift.exe config set hyperv-virtual-switch "MyInternal"
PS> minishift.exe start `
  --network-ipaddress 192.168.1.10 `
  --network-gateway 192.168.1.1 `
  --network-nameserver 8.8.8.8
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「DockerNAT」ネットワークを使用する場合は、正しい NAT ネットワークを設定し、予想される範囲の IP を割り当てる必要があります。

PS> New-NetNat -Name SharedNAT -InternalIPInterfaceAddressPrefix 10.0.75.1/24
PS> minishift.exe config set hyperv-virtual-switch "DockerNAT"
PS> minishift.exe start `
  --network-ipaddress 10.0.75.128 `
  --network-gateway 10.0.75.1 `
  --network-nameserver 8.8.8.8
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注記

有効なゲートウェイおよびネームサーバーを指定してください。実行に失敗すると、接続性に問題が生じます。

2.6.3. 固定 IP アドレスの設定

重要

ドライバープラグインは DHCP の提供により IP アドレスを決定す

以下のコマンドは、固定で割り当てられた IP アドレスを設定します。

$ minishift ip --set-static
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動的割り当てを使用する場合は、以下を使用できます。

$ minishift ip --set-dhcp
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注記

minishift config set static-ip false を使用して、サポートされるハイパーバイザーの静的 IP アドレスを自動的に割り当てます。

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