第5章 解決された問題
Red Hat JBoss Data Grid 6.2 では、以下の問題が解決されました。
- 『BZ#854665』 - Coordinator tries to install new view after graceful shutdown (正常なシャットダウン後にコーディネーターが新しいビューをインストールしようとする)
- JBoss Data Grid では、コーディネーターノードを正常に終了したときに、ノード自体が新しいクラスタリングビューのインストールの試行 (失敗する) をログに記録します。これは、新しいコーディネーターが実際に適切なビューのインストールを実行するため、重要ではありません。
- 『BZ#967984』 - Support For Child Elements of <loader> Missing When Defining Custom Cache Loader (カスタムキャッシュローダーの定義時の不明な <loader> の子要素のサポート)
- 設定で <loader> 要素の内部にカスタムプロパティーなどの子要素が含まれる場合、Red Hat JBoss Data Grid サーバーは、カスタムキャッシュローダーの XML 設定を解析できません。結果として、JBoss Data Grid サーバーは起動に失敗します。<loader> 要素の子要素のサポートが実装されました。結果として、JDG サーバー内部のカスタムキャッシュローダーにより、設定タグのネストが可能になり、このような設定でサーバーを正常に起動できるようになります。
- 『BZ#989970』 - CLI upgrade command does not work (CLI アップグレードコマンドが動作しない)
- CLI を使用して、データが、JBoss Data Grid のバージョンが古いノードからバージョンが新しいバージョンに移行される場合は、同期中にエラーが発生します。これは、新しいノードでアップグレードコマンドが --synchronize=hotrod というパラメータで呼び出されたときに起こります。この結果、データは古いノードから新しいノードに適切に移行されません。
- 『BZ#996045』 - ClusterCacheLoader - clusteredGetCommand response value is null (ClusterCacheLoader - clusteredGetCommand 応答の値が null)
- エントリーが ClusterCacheLoader が定義されたクラスタキャッシュに格納された場合、クライアントは NullPointerException を取得します。結果として、ClusterCacheLoader は安定して使用できません。
- 『BZ#1002957』 - Hot Rod client doesn't retry operation on RemoteException (Hot Rod クライアント RemoteException で操作を再試行しない)
- 再試行しても Java Hot Rod クライアントが回復できないリモート側例外の種類があります。これは、サーバーで org.infinispan.remoting.RemoteException がスローされたときにも起こります。クライアント側で HotRodClientException がスローされ、操作が再試行されず、問題はユーザーコードで処理する必要があります。
- 『BZ#1006281』 - REST cache store (REST-roll-ups.xml) has problems with modules and finding classes (REST キャッシュストア (REST-roll-ups.xml) で、モジュールに問題があり、クラスを検索できない)
- REST クライアントのローリングアップグレード手順では、以前のバージョンの JBoss Data Grid サーバー (「ソース」) から新しいバージョン (「ターゲット」) にデータを移行します。この手順を実行するには、rest-store 設定要素が必要です。ただし、rest-store 要素が定義された「ターゲット」ノードを正常に起動することはできません。サーバーは起動に失敗し、java.lang.ClassNotFoundException: org.apache.commons.codec.EncoderException が発生します。結果として、JBoss Data Grid 6.1.0.GA から JBoss Data Grid 6.2.0.Beta への REST クライアントのローリングアップグレードを実行することはできません。
- 『BZ#1011943』 - Read-only attribute of remote-store is ignored (remote-store の read-only 属性が無視される)
- リモートクライアントサーバーモードで、read-only 属性が true に設定された状態で remote-store が定義された場合、この属性は無視されます。結果として、データは read-only として定義された場合でもリモートストアに格納できます。
- 『BZ#1013242』 - Service jboss.infinispan.default failed to start on IBM JDK 6, argument type mismatch (サービス jboss.infinispan.default が IBM JDK 6 で起動に失敗、引数タイプが一致しない)
- JBoss Data Grid が IBM JDK 1.6 で GlobalComponentRegistry のインスタンス化に失敗します。このプロセスは、IllegalArgumentException: Argument Type Mismatch で失敗します。結果として、JBoss Data Grid は IBM JDK 1.6 で正常に動作しません。バージョン 1.6 の代わりに IBM JDK バージョン 1.7 を使用してください。JBoss Data Grid は IBM JDK 1.7 で正常に動作します。
- 『BZ#1019348』 - InvalidateL1Command during State Transfer should not cancel writing the entry by State Transfer (状態の転送中の InvalidateL1Command により、状態の転送によるエントリーへの書き込みがキャンセルされない)
- L1 が有効なクラスターでは、ノードがクラスターに参加した後、またはクラスターから脱退した後の再調整中に、ノードでエントリーが失われることがあります。
- 『BZ#1019742』 - Out of data read after write on node losing ownership (所有権を失うノードへの書き込み後に out-of-data が読み取られる)
- ノードがクライアントに参加した後、またはクラスターから脱退した後のクラスターの再調整プロセス中に、読み取り操作で、すでに上書きされたデータを取得できます。この動作はトランザクションモードで確認できますが、これに限定されません。
- 『BZ#1021362』 - Inconsistent L1 in tx distributed cache (tx 分散キャッシュで不整合な L1)
- L1 が有効な場合、ノードはすでに上書きされたエントリーをキャッシュできます。このノードに対して読み取りを行うと、out-of-date 値が返されます。
- 『BZ#1021461』 - In non-tx caches, write operations may not be atomic during rebalance (非 tx キャッシュで、再調整中に書き込み操作をアトミックにできない)
- 非トランザクションキャッシュで、ノードの参加後またはノードの脱退後のクラスターの再調整中に実行された条件操作で、値をアトミックにテストおよび設定できません。2 つの競合するコマンドにより、値が上書きされることがあります。
- 『BZ#1025258』 - When L1.onRehash is enabled, L1 invalidations should be sent to the previous owners (L1.onRehash が有効な場合に L1 の無効化を以前のオーナーに送信する)
- L1 が有効な場合、ノードの参加後またはノードの脱退後のクラスター再調整の後に、L1 がノードで古い状態のままになることがあります。このノードからの読み取りは、エントリーが L1 からタイムアウトされるまでエントリーへの書き込みを反映しません。
- 『BZ#1026862』 - HotRod Rolling Upgrades ClassNotFoundException: org.infinispan.CacheException during recordKnownGlobalKeyset (recordKnownGlobalKeyset の呼び出し中の HotRod ローリングアップグレード ClassNotFoundException: org.infinispan.CacheException)
- recordKnownGlobalKeyset 動作の呼び出し中に Hot Rod のローリングアップグレードプロセスが失敗し、IOException が発生します。したがって、バージョン JBoss Data Grid 6.1.0.GA から JBoss Data Grid 6.2.0.Beta への Hot Rod クライアントのローリングアップグレードプロセスを正常に処理することはできません。
- 『BZ#1027311』 - Client claims that it has L1 intelligence (クライアントが L1 インテリジェンスを持つことを示す)
- C++ Hot Rod クライアントは、ハードコーディングされたレベルのインテリジェンス (レベル 1) を持ちます。結果として、クライアントはトポロジーを認識しない基本的なインテリジェンスを持ちます。したがって、クライアントがクラスターに接続し、サーバーがクラスターに参加、またはクラスターから脱退するときに、クラスターはそのことを認識しません。回避策として、C++ クライアントが接続された状態で新しいノードがクラスターに参加したとき、またはクラスターから脱退したときに、すべてのクライアントが再起動され、クラスターの新しいビューを取得するようにします。別のオプションは、セッション中にサーバーがクラスターに参加、またはクラスターから脱退するようにすることです。