7.5.2. クラスターへのクラスターサービスの追加
クラスターにクラスターサービスを追加するには、このセクション内の手順に従ってください。
注記
このセクションの例では、すべてのリソースが同一レベルにあるクラスターサービスを示しています。リソース階層に依存関係があるサービスの定義に関する情報および親と子のリソース動作を管理するルールについては、付録C HA リソースの動作 を参照してください。
- クラスター内のいずれかのノードで
/etc/cluster/cluster.confを開きます。 - 各サービス用の
rm要素内にserviceセクションを追加します。例えば:Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow service要素内で以下のパラメーター (属性) を設定します:autostart— クラスターの開始時にサービスを自動起動するかどうかを指定します。有効にするには「1」を、無効にするには「0」を使用します。デフォルトは有効です。domain— フェイルオーバードメイン(必要である場合)を指定します。exclusive— 他のサービスが稼働していないノード上でのみサービスを稼働するポリシーを指定します。recovery— サービスの回復ポリシーを指定します。オプションとしては、サービスの再配置、再起動、無効、再起動後に無効、があります。
- 使用したいリソースのタイプに応じて、サービスにグローバル又はサービス特有のリソースを入力します。例えば、グローバルリソースを使用する Apache サービスは以下のようになります:
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 例えば、サービス特有のリソースを使用する Apache サービスは以下のようになります:Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 例7.10「サービスが追加されたcluster.conf:1 つはグローバルリソースを使用、もう 1 つはサービス特有のリソースを使用」 では、2 つのサービスを持つcluster.confファイルの例を示してします。example_apache— このサービスはグローバルリソースであるweb_fs、127.143.131.100及びexample_serverを使用します。example_apache2— このサービスはサービス特有のリソースであるweb_fs2、127.143.131.101、及びexample_server2を使用します。
- 値を増加することにより
config_version属性を更新します (例えば、config_version="2"からconfig_version="3">へ変更)。 /etc/cluster/cluster.confを保存します。- (オプション)
ccs_config_validateコマンドを実行することでクラスタースキーマ (cluster.rng) に対して更新されたファイルを検証します。例えば:ccs_config_validate
[root@example-01 ~]# ccs_config_validate Configuration validatesCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow cman_tool version -rコマンドを実行して、設定をクラスターノードの残り部分へ伝播します。- 更新した設定ファイルが伝播されたことを確認します。
- 「設定の確認」 へ進みます。
例7.10 サービスが追加された cluster.conf:1 つはグローバルリソースを使用、もう 1 つはサービス特有のリソースを使用