4.3. Brocade ファブリックスイッチ


Brocade FC スイッチのフェンスエージェント fence_brocade で使用するフェンスデバイスのパラメータを 表4.4「Brocade ファブリックスイッチ」 に示します。
表4.4 Brocade ファブリックスイッチ
luci フィールドcluster.conf 属性詳細
Namenameクラスターに接続している Brocade デバイス名
IP Address or Hostnameipaddrデバイスに割り当てている IP アドレス
Loginloginデバイスへのアクセスに使用するログイン名
Passwordpasswdデバイスへの接続を認証する際に使用するパスワード
Password Script (optional)passwd_scriptフェンスデバイスへのアクセス用パスワードを与えるスクリプト (これを使用するとスクリプトの方が Password パラメータより優先される)
Force IP Familyinet4_only, inet6_onlyエージェントのアドレスの使用を IPv4 または IPv6 に制限します
Force Command Promptcmd_prompt使用するコマンドプロンプト、 デフォルト値は '\$'
Power Wait (seconds)power_wait電源オフまたは電源オンのコマンド発行後の待機秒数
Power Timeout (seconds)power_timeout電源オンまたは電源オフのコマンドを発行後、状態変更のテストまで待機させる秒数、デフォルト値は 20 です
Shell Timeout (seconds)shell_timeoutコマンド発行後にコマンドプロンプトを待機させる秒数、デフォルト値は 3 です
Login Timeout (seconds)login_timeoutログイン後にコマンドプロンプトを待機させる秒数、デフォルト値は 5 です
Times to Retry Power On Operationretry_on電源オンの動作を再試行する回数、デフォルト値は 1 です
Portportスイッチ出口番号
Delay (optional)delayフェンシング開始までに待機させる秒数、デフォルト値は 0 です
Use SSHsecureデバイスへのアクセスに SSH を使用するかどうかを指定します、SSH を使用する場合はパスワード、パスワードスクリプト、識別ファイルのいずれかを指定する必要があります
SSH オプションssh_options使用する SSH オプション、デフォルト値は -1 -c blowfish です
Path to SSH Identity Fileidentity_fileSSH の識別ファイル
Unfencingunfence section of the cluster configuration file有効にすると、フェンス済みのノードは再起動が完了するまで再度有効にならないようにします。電源フェンス以外の方法を使用する場合 (SAN ストレージフェンシング) に必要なパラメータです。アンフェンシングを必要とするデバイスを設定する際には、最初にクラスターを停止し、デバイスおよびアンフェンシングを含むすべての設定を追加してから、その後クラスターを開始しなければなりません。ノードにアンフェンシングを設定する方法については fence_node(8) の man ページを参照してください。
Brocade ファブリックスイッチのフェンスデバイスを追加する際に使用する設定画面を 図4.3「Brocade ファブリックスイッチ」 に示します。
Brocade ファブリックスイッチ

図4.3 Brocade ファブリックスイッチ

Brocade デバイス用のフェンスデバイスインスタンスを作成するコマンドです。
ccs -f cluster.conf --addfencedev brocadetest agent=fence_brocade ipaddr=brocadetest.example.com login=root \
 passwd=password123
cluster.conf ファイル内の fence_brocade デバイス用のエントリーを以下に示します。

 <fencedevices>
  <fencedevice agent="fence_brocade" ipaddr="brocadetest.example.com" login="brocadetest" \
    name="brocadetest" passwd="brocadetest"/>
 </fencedevices>
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