7.3.2.2. XFS の高度なチューニング


XFS パラメーターを変更する前に、デフォルトの XFS パラメーターがパフォーマンス問題の原因となっている理解する必要があります。これには、アプリケーションのオペレーションと、それに対するファイルシステムの反応を知る必要があります。
チューニングで修正可能もしくは低減可能である目につくパフォーマンス問題は通常、ファイルシステム内のファイルの断片化やリソース競合によって発生しています。これらの問題解決にはいくつかの方法があり、場合によってはファイルシステムの設定ではなく、アプリケーションの修正が必要になることもあります。
このプロセスを以前に行ったことがない場合は、ローカルの Red Hat サポートエンジニアのアドバイスを受けることが推奨されます。
7.3.2.2.1. 多数のファイルの最適化
XFS は、ファイルシステムが保持できるファイル数に任意の制限を課します。通常この制限は高く設定され、超えることはありません。前もってデフォルトの制限値が十分でないと分かっている場合は、mkfs.xfs コマンドで inodes に許可されるファイルシステムのスペースの割合を増やすことができます。ファイルシステムの作成後にファイルの制限に遭遇した場合 (空白スペースが利用可能でもファイルやディレクトリーを作成しようとする際に ENOSPC エラーで示されることが多い) は、xfs_growfs コマンドで制限を調整できます。
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