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第2章 rdma サービスの設定

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Remote Direct Memory Access (RDMA) プロトコルを使用すると、メインメモリーを使用して、ネットワーク経由で RDMA 対応システム間でデータを転送できます。RDMA プロトコルは、低レイテンシーと高スループットを実現します。サポートされているネットワークプロトコルと通信標準を管理するには、rdma サービスを設定する必要があります。この設定には、RoCE や iWARP などの高速ネットワークプロトコル、および Soft-RoCE や Soft-iWARP などの通信標準が含まれます。Red Hat Enterprise Linux が、InfiniBand、iWARP、または RoCE デバイスおよびそれらの設定ファイルが /etc/rdma/modules/* ディレクトリーに存在することを検出すると、udev デバイスマネージャーが systemdrdma サービスを起動するように指示します。/etc/rdma/modules/rdma.conf ファイル内のモジュールの設定は、再起動後も保持されます。変更を適用するには、rdma-load-modules@rdma.service 設定サービスを再起動する必要があります。

手順

  1. rdma-core パッケージをインストールします。

    # dnf install rdma-core
  2. /etc/rdma/modules/rdma.conf ファイルを編集し、有効にするモジュールのコメントを解除します。

    # These modules are loaded by the system if any RDMA devices is installed
    
    # iSCSI over RDMA client support
    ib_iser
    
    # iSCSI over RDMA target support
    ib_isert
    
    # SCSI RDMA Protocol target driver
    ib_srpt
    
    # User access to RDMA verbs (supports libibverbs)
    ib_uverbs
    
    # User access to RDMA connection management (supports librdmacm)
    rdma_ucm
    
    # RDS over RDMA support
    # rds_rdma
    
    # NFS over RDMA client support
    xprtrdma
    
    # NFS over RDMA server support
    svcrdma
  3. サービスを再起動して変更を有効にします。

    # systemctl restart <rdma-load-modules@rdma.service>

検証

  1. libibverbs-utils および infiniband-diags パッケージをインストールします。

    # dnf install libibverbs-utils infiniband-diags
  2. 利用可能な InfiniBand デバイスのリストを表示します。

    # ibv_devices
    
        device                 node GUID
        ------              ----------------
        mlx4_0              0002c903003178f0
        mlx4_1              f4521403007bcba0
  3. mlx4_1 デバイスの情報を表示します。

    # ibv_devinfo -d mlx4_1
    
    hca_id: mlx4_1
         transport:                  InfiniBand (0)
         fw_ver:                     2.30.8000
         node_guid:                  f452:1403:007b:cba0
         sys_image_guid:             f452:1403:007b:cba3
         vendor_id:                  0x02c9
         vendor_part_id:             4099
         hw_ver:                     0x0
         board_id:                   MT_1090120019
         phys_port_cnt:              2
              port:   1
                    state:              PORT_ACTIVE (4)
                    max_mtu:            4096 (5)
                    active_mtu:         2048 (4)
                    sm_lid:             2
                    port_lid:           2
                    port_lmc:           0x01
                    link_layer:         InfiniBand
    
              port:   2
                    state:              PORT_ACTIVE (4)
                    max_mtu:            4096 (5)
                    active_mtu:         4096 (5)
                    sm_lid:             0
                    port_lid:           0
                    port_lmc:           0x00
                    link_layer:         Ethernet
  4. mlx4_1 デバイスのステータスを表示します。

    # ibstat mlx4_1
    
    CA 'mlx4_1'
         CA type: MT4099
         Number of ports: 2
         Firmware version: 2.30.8000
         Hardware version: 0
         Node GUID: 0xf4521403007bcba0
         System image GUID: 0xf4521403007bcba3
         Port 1:
               State: Active
               Physical state: LinkUp
               Rate: 56
               Base lid: 2
               LMC: 1
               SM lid: 2
               Capability mask: 0x0251486a
               Port GUID: 0xf4521403007bcba1
               Link layer: InfiniBand
         Port 2:
               State: Active
               Physical state: LinkUp
               Rate: 40
               Base lid: 0
               LMC: 0
               SM lid: 0
               Capability mask: 0x04010000
               Port GUID: 0xf65214fffe7bcba2
               Link layer: Ethernet
  5. ibping ユーティリティーは、パラメーターを設定することで InfiniBand アドレスに ping を実行し、クライアント/サーバーとして動作します。

    1. ホスト上の -C InfiniBand 認証局 (CA) 名を使用して、ポート番号 -P でサーバーモード -S を開始します。

      # ibping -S -C mlx4_1 -P 1
    2. クライアントモードを開始し、ホスト上の -C InfiniBand 認証局 (CA) 名と -L ローカル識別子 (LID) を使用して、ポート番号 -P でいくつかのパケット -c を送信します。

      # ibping -c 50 -C mlx4_0 -P 1 -L 2
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