第13章 視覚障害のあるユーザーのアクセシビリティーの有効化
システム管理者は、視覚障害のあるユーザーをサポートするように、デスクトップ環境を設定できます。
アクセシビリティーを有効にするには、以下の手順を実行します。
13.1. アクセシビリティー機能を提供するコンポーネント
Red Hat Enterprise Linux 9 デスクトップでは、Orca スクリーンリーダーが視覚障害のあるユーザーのアクセシビリティーを保証します。Orca は、デフォルトの RHEL インストールに含まれています。
Orca は、画面から情報を読み取り、以下のコンポーネントを使用してその情報をユーザーに伝えます。
- スピーチディスパッチャー
- Orca は、スピーチディスパッチャー を使用して、音声シンセサイザーと通信します。スピーチディスパッチャー は、さまざまな音声合成バックエンドをサポートし、他のアプリケーションからのメッセージが Orca からのメッセージに割り込むのを防ぐとともに、その他の機能を提供します。
- スピーチシンセサイザー
- 音声出力を提供します。デフォルトの音声シンセサイザーは eSpeak-NG です。
- 点字ディスプレイ
- 触覚出力を提供します。この機能は、BRLTTY サービスにより実現されています。
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