2.2. 物理マシンのインストール
2.2.1. 手動パーティション設定
RHEL Atomic Host と RHEL の物理マシンのインストールは通常類似していますが、いくつかの重要な違いがあります。このような違いの 1 つは、使用できるカスタムパーティション設定スキームです。
RHEL Atomic Host では、RHEL とは異なり、/var
ディレクトリーは書き込み可能な唯一のディレクトリーです(小さな /etc
ディレクトリーを除く)。そのため、root ディレクトリーのほとんどの書き込み可能なサブディレクトリーは実際には /var
に保存されます。これにより、通常 /var
が一番大きいディレクトリーになります。したがって、/var
をマウントポイントとして設定する必要がある場合があります。これにより、/var
を別のパーティションに配置できます。これにより、/var
が満杯になると、他のマウントポイントが満杯にならないようにします。
RHEL Atomic Host 7.4.2 以降では、これを実行できます。手動パーティション設定を行う場合は、以下の点を考慮してください。
コンテナーとそのデータは
/var
に保存されます。システムコンテナーは通常/ostree
にプルされ、/var
にハードリンクされますが、/var
が別のパーティションにある場合は、システムコンテナーが/var
のみにプルされます。つまり、
/var
が大きいことを意味します。十分な大きさのパーティションを専用にしてください。- ストレージの場合は、LVM シンプールと devicemapper (RHEL Atomic Host のデフォルト)を使用する場合は、シンプール論理ボリュームを作成して使用できるように、ボリュームグループに十分な領域を確保してください。この手順については、How to Leave Space in the Volume Group Backing Root During Installation を参照してください。
追加の予防措置としては、さらに高度なスキームを使用して、
/var
のサブディレクトリーが異なるパーティションに配置することもできます。以下に例を示します。-
/var/lib/docker/
: docker または cri-o コンテナーのイメージ用(通常は大きい領域) -
/var/lib/containers/atomic/
: システムコンテナーおよびイメージ用 -
/var/lib/docker/volumes/
- 実行中のコンテナーからのデータ用
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