5.2. Red Hat Enterprise Linux 8.2 for SAP Solutions
- SAP HANA ユーザーは、RHEL インプレースアップグレードを使用して、SAP 環境を RHEL 7 から RHEL 8 にアップグレードできるようになりました。詳細は、How to in-place upgrade SAP environments from RHEL 7 to RHEL 8 を参照してください。
- Power9 プロセッサー上の IBM advanced virtualization platform (PowerVM) の拡張機能として、IBM 仮想永続メモリー (vPMEM) のサポートを導入し、 サポートされる論理 CPU と物理メモリーの最大量 を増やします。
- Intel の第 3 世代 Intel Xeon スケーラブルプロセッサー (以前のコードネームは Cooper Lake) のサポートを紹介します。
- 以前は SAP ソリューション用の RHEL 8.1 で Tech Preview として出荷されていた SAP 用の RHEL System Roles が一般公開 (GA) になりました。詳細は、Red Hat Enterprise Linux System Roles for SAP を参照してください。
- このリリースでは、cgroup v2 が完全にサポートされるようになりました。V2 を使用して、SAP アプリケーションがデータを格納するメモリーを保護し、Linux カーネルメモリー管理から高速アクセスして、SAP システムのパフォーマンスを向上させることができます。
- 高可用性/ペースメーカークラスター用に新しく導入された PCP HA クラスター PMDA を使用すると、SAP 用の RHEL HA ソリューションを使用しているお客様は、クラスターヘルス、ノードヘルス、リソースヘルス、および場所の制約をほぼリアルタイムで表示でき、SAP ソリューションの Azure モニターの不可欠な部分をマークできます。
- SAP アプリケーションに焦点を当てたビューを Red Hat Insights に導入することにより、SAP 管理者は、単一のパネルからアプリケーションのステータスやリスク情報へのアクセスを含め、多数の環境にわたるすべての SAP アプリケーションを自動的に検出して表示できます。
- SAP HANA スケールアウトシステムレプリケーションを管理するためのリソースエージェントが更新され、手動テイクオーバーで HANA マルチターゲットレプリケーションもサポートするようになりました。詳細については、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 上の Pacemaker ベースのクラスターでの SAP HANA マルチターゲットシステムレプリケーションの自動化 Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 上の Pacemaker ベースのクラスターでの SAPHANA マルチターゲットシステムレプリケーションの自動化を参照してください。