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5.4. Red Hat Enterprise Linux 8.6 for SAP Solutions

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  • SAP HANA のコストが最適化された RHEL HA シナリオのサポートを追加し、お客様が次のことを行えるようにします。

    • システムをアイドリングする代わりに、セカンダリーインスタンスで SAP HANA の QA/テストインスタンスをシームレスに実行します。
    • S/4HANA アプリケーションサーバーと SAP HANA データベースを同じクラスター内で管理します。
    • 同じクラスターノードで SAP NetWeaver プライマリーアプリケーションサーバーと追加のアプリケーションサーバーを実行します。

      詳細については、SAP HANA、SAP S/4HANA、および SAP NetWeaver でサポートされている HA シナリオを 参照してください。

  • IBM Cloud Virtual Server (VPC) および IBM Power Systems Virtual Servers (VS) 用の RHEL HA フェンシングエージェントの導入。これにより、IBM Cloud のコンテキストで可用性の高い SAP 環境の安全で信頼性の高いセットアップが可能になります。
  • 新しいロール sap_hana_install を含めることにより、SAP の既存の RHEL System Roles を強化します。これは、Ansible Automation によって SAP HANA スケールアップまたはスケールアウトデータベースインスタンスをインストールするために使用できます。詳細は、Red Hat Enterprise Linux System Roles for SAP を参照してください。
  • SAP HANA インメモリーワークロードのコンテキストなどで、Intel Core、Xeon、Atom、および Xeon Phi プロセッサーのパフォーマンスとエネルギーメトリックの監視を容易にするプロセッサーカウンターモニター (PCM) が含まれています。
  • 最新の SAP カーネルパッケージ/パッチレベル (2022 年 4 月以降に出荷) 以降、SAP はデフォルトで systemd 環境をサポートおよび有効化しています。RHEL 8.1 以降の SAP ソリューション用の Update Services を備えたすべての RHEL バージョンは、Red Hat と SAP の両方によってテストおよび検証されており、新しい systemd ベースの SAP スタートアップフレームワークでの SAP の変更が問題なく実行されることを保証します。
  • SAP HANA のお客様が SAP ソリューションの RHEL 7.9 から SAP ソリューションの RHEL8.6 に移行するためのインプレースアップグレードツールのサポートが追加されました。詳細については、SAP 環境を RHEL 7 から RHEL 8 にインプレースアップグレードする方法 - Red Hat Customer Portal を参照してください。
  • RHEL 8.6 のリリースに伴い、ユーザーあたりのタスク数が SAP HANA データベースのニーズを満たすように kernel.pid_max を永続的に増やすために使用される sap.conf の場所が、/etc/sysctl.d/ から /usr/lib/sysctl.d/ に変更されました。詳細は、SAP Note 2777782 - SAP HANA DB: Recommended OS Settings for RHEL 8 を参照してください。
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