5.6.4. deploy コマンドの実行
すべてのカスタマイズとチューニング後に、オーバークラウドをデプロイします。
デプロイメントのサイズに応じて、オーバークラウドのデプロイメントが完了するまでに時間がかかる場合があります。
前提条件
- ノードの準備
- コンテナーイメージのソースの設定
- オーバークラウドの定義
- リソースの分離とチューニング
-
Red Hat OpenStack Platform director ノードで
stack
ユーザーが利用できる。
手順
以下のコマンドを実行します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - コマンドの詳細
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time
コマンドは、デプロイメントにかかる時間を示すために使用されます。 -
openstack overcloud deploy
コマンドは実際のデプロイメントを実行します。 -
$NTP_IP_ADDR
は、NTP ソースの IP アドレスに置き換えます。時間同期は非常に重要になります。 -
--templates
引数は、デプロイする TripleO Heat テンプレートが含まれるデフォルトのディレクトリー(/usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/
)を使用します。 -
-p
引数は、HCI デプロイメントのプラン環境ファイルを参照します。詳細は、ハイパーコンバージドノード向けの CPU およびメモリーリソースの 確保 セクションを参照してください。 -
-r
引数はロールファイルを参照し、デフォルトのrole_data.yaml
ファイルをオーバーライドします。 -
-e
引数は、デプロイメント時に使用する明示的なテンプレートファイルを参照します。 -
puppet-pacemaker.yaml
ファイルは、高可用性の Pacemaker クラスターでコントローラーノードサービスを設定します。 -
storage-environment.yaml
ファイルは、Ceph をストレージバックエンドとして設定します。parameter_defaults
はカスタムテンプレートceph.yaml
によって渡されます。 -
network-isolation.yaml
ファイルは、異なるサービスのネットワーク分離を設定します。このサービスは、カスタムテンプレートnetwork.yaml
によって渡されます。このファイルは、デプロイメントの開始時に自動的に作成されます。 -
network.yaml
ファイルについては、オーバークラウドネットワークの設定 セクションを参照してください。 -
ceph.yaml
ファイルについては、Red Hat Ceph Storage パラメーターの 設定セクションで説明されています。 -
compute.yaml
ファイルについては、Nova 予約メモリーと CPU 割り当ての変更 セクションで詳しく説明しています。 -
layout.yaml
ファイルについては、オーバークラウドノードのプロファイルレイアウトの設定 セクションを参照してください。 fencing.yaml
ファイルについては、Pacemaker フェンシング用のコントローラーの設定 セクションを参照してください。重要引数の順序は重要です。カスタムテンプレートファイルは、デフォルトのテンプレートファイルをオーバーライドします。
注記パッケージインストール用のソフトウェアリポジトリーとして Red Hat OpenStack Platform director (RHOSP-d) ノードを使用する場合は、
--rhel-reg
、--reg-method
、--reg-org
オプションを追加します。
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- オーバークラウドのデプロイメントが完了するまで待ちます。
関連情報
- オーバークラウドパラメーターに関する詳しい情報は、Red Hat OpenStack Platform 13 Director インストールおよび使用ガイドの 表 5.2 デプロイメントパラメーター を参照してください。