5.3.4. ローカルレジストリーとしてアンダークラウドを使用する方法


アンダークラウド上でローカルレジストリーを設定して、オーバークラウドのコンテナーイメージを保管することができます。この方法は、以下の操作を伴います。

  • director が registry.access.redhat.com から各イメージをプルする
  • director がオーバークラウドを作成する

    • オーバークラウドの作成中に、ノードが適切なイメージをアンダークラウドからプルする

前提条件

  • 実行中の Red Hat Hyperconverged Infrastructure for Cloud 環境。
  • インターネットへのアクセス。

手順

  1. イメージをローカルレジストリーにプルするためのテンプレートを作成します。

    (undercloud) [stack@director ~]$ openstack overcloud container image prepare \
      --namespace=registry.access.redhat.com/rhosp13 \
      --prefix=openstack- \
      --tag-from-label {version}-{release} \
      --output-images-file /home/stack/local_registry_images.yaml
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    • 任意のサービス用の環境ファイルを指定するには、-e オプションを使用します。

      注記

      上記の openstack overcloud container image prepare コマンドは、registry.access.redhat.com のレジストリーをターゲットにしてイメージの一覧を生成します。この後のステップでは、openstack overcloud container image prepare コマンドで別の値を使用します。

  2. これにより、コンテナーイメージ情報と共に local_registry_images.yaml というファイルが作成されます。local_registry_images.yaml ファイルを使用してイメージをプルします。

    (undercloud) [stack@director ~]$ sudo openstack overcloud container image upload \
      --config-file  /home/stack/local_registry_images.yaml \
      --verbose
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    注記

    コンテナーイメージは、およそ 10 GB のディスク領域を使用します。

  3. ローカルイメージの名前空間を検索します。名前空間は以下のパターンを使用します。

    <REGISTRY_IP_ADDRESS>:8787/rhosp13
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    アンダークラウドの IP アドレスを使用します。これは undercloud.conf ファイルの local_ip パラメーターで以前に設定していました。または、以下のコマンドで完全な名前空間を取得することもできます。

    (undercloud) [stack@director ~]$ docker images | grep -v redhat.com | grep -o '^.*rhosp13' | sort -u
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  4. アンダークラウド上のローカルレジストリーで イメージを使用するためのテンプレートを作成します。以下に例を示します。

    (undercloud) [stack@director ~]$ openstack overcloud container image prepare \
      --namespace=192.168.24.1:8787/rhosp13 \
      --prefix=openstack- \
      --tag-from-label {version}-{release} \
      --output-env-file=/home/stack/templates/overcloud_images.yaml
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    • 任意のサービス用の環境ファイルを指定するには、-e オプションを使用します。
    • Ceph Storage を使用している場合には、Ceph Storage 用のコンテナーイメージの場所を定義する追加のパラメーターを指定します: --set ceph_namespace--set ceph_image--set ceph_tag
    注記

    このステップの openstack overcloud container image prepare コマンドは、Red Hat Satellite サーバーをターゲットにします。ここでは、前のステップで使用した openstack overcloud container image prepare コマンドとは異なる値を指定します。

  5. これで、イメージの場所が記載された overcloud_images.yaml 環境ファイルがアンダークラウド上に作成されます。今後のアップグレードとデプロイメントの操作ではすべてこのファイルを追加してください。

関連情報

  • 詳細は、Red Hat Hyperconverged Infrastructure for Cloud 開発ガイドRed Hat OpenStack Platformサービス用コンテナイメージの追加 セクション を参照してください。

次のステップ

  • アップグレードに向けてオーバークラウドを準備する。
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