第6章 アップグレード前分析タスクによるシステムアップグレードの準備状況の評価
このタスクは、Leapp ツールを使用した Red Hat Enterprise Linux のインプレースアップグレード機能の一部を成しています。Leapp ツールの詳細と、このツールを使用したアップグレードの準備状況を手動で確認する方法については、RHEL 8 から RHEL 9 へのアップグレード、Red Hat Enterprise Linux 8 から Red Hat Enterprise Linux 9 へのインプレースアップグレードの手順 を参照してください。
アップグレード前分析タスクは、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8 から RHEL 9 にアップグレードするシステムの準備状況を確認します。Insights がアップグレードを妨げる問題を検出した場合、Red Hat Hybrid Cloud Console (コンソール) の Insights for Red Hat Enterprise Linux で、問題の詳細情報 (解決手順を含む) を確認できます。
アップグレード前分析タスクは、リモートホスト設定 (rhc) ソリューションを使用して Red Hat Insights に接続されている任意の RHEL 8 システムで実行できます。システムが Insights に接続されていることは、コンソールの Insights システムインベントリー でシステムを見つけることにより確認できます。システムがインベントリーにない場合に、システムを Insights に接続する方法については、リモートホストの設定および管理 ドキュメントを参照してください。
システム上で Leapp ユーティリティーを手動で実行することもできます。Insights に接続されたシステムのアーカイブに Leapp レポートがある場合、ユーティリティーが手動で実行されたか Insights タスクとして実行されたかに関係なく、Insights でレポートの結果を確認できます。
6.1. 要件および前提条件
アップグレード前分析タスクには、次の要件と前提条件が適用されます。
- このガイドでは、Red Hat Insights を使用してアップグレード関連のアクションを実行する前に、インプレースアップグレードのドキュメント を読んで理解していることを前提としています。
- システムがインプレースアップグレードに対応している必要があります。システム要件と制限については、インプレースアップグレードのドキュメントを参照してください。
RHEL システムは、Insights for Red Hat Enterprise Linux UI の修復計画の Playbook で Insights タスクとその他のアクションを実行するため、リモートホスト設定ソリューションを使用して Red Hat Insights に接続されている必要があります。
- 詳細は、リモートホストの設定および管理 ドキュメントを参照してください。
User Access で付与された Tasks administrator 権限を使用して console.redhat.com にログインしている必要があります。
注記デフォルトの管理者アクセスグループ のすべてのメンバーには、Tasks administrator アクセス権があります。このロールを持つ User Access グループのメンバーでない場合、Tasks ページにタスクが表示されません。Insights 機能へのアクセス拡大を要求する方法など、User Access の詳細は、ロールベースアクセス制御 (RBAC) のユーザーアクセス設定ガイド を参照してください。