第7章 Insights タスクを使用した image-mode RHEL システムの更新
Image Mode for RHEL を使用してシステムを構築する際に、システムを Red Hat Insights に接続できます。接続した後、Red Hat Insights タスクの イメージモード RHEL ホストの更新を開始する を使用して、Insights に接続されたシステムを最新バージョンの RHEL に更新します。Red Hat Enterprise Linux バージョン 9.4 以降には、Image Mode for RHEL が含まれています。
Image Mode for RHEL では、更新 と アップグレード という用語を同じ意味で使用します。
7.1. タスクを使用した RHEL Image Mode ホストの更新の開始
Insights タスクを使用して、image-mode RHEL システムのアップグレードを開始できます。更新する image-mode RHEL システムが多数ある場合は、Image Mode for RHEL ホストの更新開始 タスクを実行できます。または、システムの更新に自動更新オプションを使用しない場合、このタスクを実行できます。
タスクを実行すると、次のアクションが実行されます。
- コンテナーリポジトリーで新しいコンテナーイメージを確認します。
- イメージをダウンロードし、次回の起動時に使用するためにコンテンツを展開します。
- 更新済みコンテンツが利用可能な場合は、ホストを再起動して新しいイメージコンテンツをプルします。
- イメージが更新されたかどうかの結果を提供します。
Image Mode for RHEL 更新は、bootc
更新と呼ばれることもあります。
Image Mode for RHEL はテクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
前提条件
- Red Hat Hybrid Cloud Console にログインしている。
- Tasks administrator ロールを持つユーザーアクセスグループのメンバーである。
Insights に接続されたシステムがあり、次のいずれかの依存関係に対処済みである。
-
リモートホスト設定 (RHC)、
rhc-worker-playbook
、およびansible-core
。 - Satellite 6.11 以降。Red Hat Insights 修復ガイド の Insights とのホスト通信の有効化 を参照してください。
-
リモートホスト設定 (RHC)、
-
bootc
Image Builder を使用して image-mode RHEL システムを構築し、それらのシステムを識別できます。(Red Hat Enterprise Linux 9.4 以降の RHEL ブート可能コンテナーイメージを使用する Image Mode for RHEL の詳細は、Image Mode for RHEL を使用した Red Hat Enterprise Linux 9 オペレーティングシステムの構築、デプロイ、管理 を参照してください。)
手順
- Automation Toolkit > Tasks に移動し、必要に応じて Red Hat Hybrid Cloud Console にログインします。Available タブ (デフォルトビュー) には、実行可能なタスクのリストが表示されます。Activity タブをクリックすると、そのアカウントで実行されたすべてのタスクの履歴が表示されます。
Initiate Update for image mode for RHEL host を見つけます。
- Select systems をクリックします。
- タスクを実行するシステムを選択します。フィルターを使用して、Name、Operating System、Group、Tags、Task Eligibility でシステムを検索およびフィルタリングできます (デフォルトのフィルターでは、RHC 経由で登録されたシステムが表示されます)。
このフィルターは、Image Mode for RHEL (または bootc
) システムをフィルタリングしません。9.4 以降を実行しているシステムをフィルタリングして、タスクを実行するシステムの適切なリストを作成できます。必要があれば、システム名をクリックして bootc
情報を含むシステムファクトがあるか確認します。
この例では、1 つのシステムが選択されています。
次の手順を完了すると、選択したシステムが再起動されます。さらに、システムを以前の状態にロールバックする必要がある場合は、第 5 章、RHEL ブート可能イメージ Red Hat Enterprise Linux 9 を、Image Mode for RHEL を使用したオペレーティングシステムの構築、デプロイ、管理 で確認してください。。
Run Task をクリックします。タスクが実行中であることを通知するポップアップが表示されます。
Activity ページの、Status フィールドと Message フィールドの情報を確認します。この例のメッセージは、Bootc upgrade complete.Expand for details です。
タスクの詳細を表示するには、システム名の横にあるドロップダウン矢印をクリックします。イメージハッシュなど、タスクの結果に関する詳細が表示されます。
システムは最新であるため、タスクを実行しても更新が行われない可能性があります。
トラブルシューティング
タスクに関する問題を解決する必要がある場合、いくつかの一般的な問題の回答がについては、他のタスクのドキュメントに記載されている場合があります。Red Hat Insights タスクは、サービス内のツール、言語、リソースの共通フレームワークを使用します。このタスクを完了できない場合は、
もう一度タスクを実行してみてください。
- タスクが失敗した場合は、タスクの詳細ページに移動し、Run task again をクリックします。
- Red Hat Insights を使用した変換に関する問題のトラブルシューティング で、同様のエラーメッセージが表示される問題の解決方法を参照してください。