5.2. 管理 CLI を使用したスタンドアロンサーバーまたはマネージドドメインとして実行されている JBoss EAP の更新
JBoss EAP の 管理 CLI を使用して、スタンドアロンサーバーまたはマネージドドメインの JBoss EAP サーバーインストールを更新できます。次の手順は、更新プロセスのフェーズの概要を示しています。
-
リストの更新: サーバーの更新を準備する前に、
installer update
コマンドで、利用可能なすべての更新をチェックし、JBoss EAP インスタンスに適用できる更新のリストを用意します。 -
更新の準備: 利用可能な更新を確認した後、このコマンドで、現在のインストールに適用できる候補サーバーを準備します。候補サーバーはサーバーの一時ディレクトリー内に準備されます。このディレクトリーは、マネージドドメインの場合はファイルシステムパス
jboss.domain.temp.dir
で、スタンドアロンサーバーモードの場合はjboss.server.temp.dir
で表されます。準備フェーズが完了すると、それ以上サーバーの準備を実行できなくなります。ただし、マネージャーのキャッシュをクリーンアップすることで、いつでも準備された候補サーバーを削除できます。この操作により、キャッシュがクリアされ、別のインストールの準備が可能になり、新たに準備を開始できるようになります。詳細は、インストーラーのクリーニング を参照してください。 - 更新の適用: 候補サーバーが作成されたら、JBoss EAP サーバーを再起動することで候補サーバーをインスタンスに適用できます。
手順
JBoss EAP 管理 CLI を起動します。
EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh
EAP_HOME/bin/jboss-cli.sh
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow JBoss EAP を更新します。
スタンドアロンサーバーの JBoss EAP を更新します。
[standalone@localhost:9990 /] installer update
[standalone@localhost:9990 /] installer update
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow マネージドドメインの JBoss EAP を更新します。
[domain@localhost:9990 /] installer update --host=target-host
[domain@localhost:9990 /] installer update --host=target-host
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
JBoss EAP サーバーを再起動して更新プロセスを完了します。
注記--perform-installation
オプションを使用してサーバーを再起動する場合は、JBOSS_EAP/bin/jconsole.sh
やJBOSS_EAP/bin/appclient.sh
などの他のプロセスがJBOSS_EAP/bin
フォルダーから起動しないようにする必要があります。この予防策により、サーバーの更新中に他のプロセスが使用している可能性のあるファイルへの書き込みの競合が防止されます。スタンドアロンサーバーの JBoss EAP サーバーを再起動します。
[standalone@localhost:9990 /] shutdown --perform-installation
[standalone@localhost:9990 /] shutdown --perform-installation
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow マネージドドメインの JBoss EAP サーバーを再起動します。
[domain@localhost:9990 /] shutdown --host=target-host --perform-installation
[domain@localhost:9990 /] shutdown --host=target-host --perform-installation
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
その他のコマンドオプションの詳細を参照するには、help
コマンドを使用してください。
関連情報