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第3章 バグ修正

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このセクションでは、Red Hat OpenShift Container Storage 4.6 で導入された主なバグ修正について説明します。

MON がダウンしても MGR Pod が再起動する

以前のバージョンでは、ノードを再起動すると MGR Pod が Pod の初期状態のままになり、新しい永続ボリューム(PV)を作成できませんでした。今回の更新により、MON がダウンしても MGR Pod が再起動するようになりました。

(BZ#1990031)

ディスクの交換後も以前の OSD Pod が Terminating の状態のままになる

以前の OSD Pod は、ディスクの交換手順が済んだ後に Terminating の状態のままになることがありました。今回の更新により、rook-ceph-osd PodTerminating 状態にある場合、force オプションを使用して Pod を削除できるようになりました。

MAX HPA の値が 1 を超えても警告がトリガーされない

以前の Red Hat OpenShift Container Storage のバージョンでは、Pod の自動スケーリング機能が利用できませんでした。そのため、MAX HPA の値が 1 を超えることができず、この値を超えると、アラートがトリガーされていました。今回の更新により、この機能が有効になり、アラートがトリガーされなくなりました。

(BZ#1836299)

ceph-mgr が原因のエラーが要求時に発生しなくなる

以前のバージョンでは、一部の ceph-mgr モジュール (fs) が、最初の ceph-mgr Pod 作成の一貫として渡された MON に常に接続されていました。これが原因で、MON エンドポイントが変更されると、これらのモジュールは、Red Hat Ceph Storage クラスターに接続して CephFS のプロビジョニングやステージングなどの各種要求に対応できず、エラーが発生していました。今回の更新により、ceph-mgr が変更されると MON エンドポイントも更新され、Pod 作成時に渡された最初の MON アドレスだけに依存しないように修正され、ceph-mgr 操作が想定通りに機能するようになりました。

(BZ#1858195)

RGW エンドポイントが http モードで実行しなくなる

以前のリリースでは、外部の Python スクリプトは、指定の RGW エンドポイントが到達できるかどうか常に確認しようとしていましたが、TLS が有効な https URL はサポート対象外でした。これが原因で、ユーザーが強制的に RGW エンドポイントを http モードで実行するため、セキュリティーが侵害されていました。外部スクリプトが修正され、https の URL 到達性チェックが含まれるようになりました。

(BZ#1878853)

破損したリンクを UI から削除

以前のバージョンでは、Multicloud Object Gateway ドキュメントが古くなったことが原因で UI のリンクが破損していました。これらのリンクが削除され、すべての情報が OpenShift Container Storage ドキュメントに含まれるようになりました。

(BZ#1881398)

OpenShift Container Storage Pod が OpenShift Container Storage のラベルが付けられていないノードでスケジュールされなくなる

以前のバージョンでは、OpenShift Container Storage Pod の内、ラベルがついたノードに所属しているにも拘らず、OpenShift Container Storage のラベルが指定されていないノードでスケジュールされているものがありました。今回の修正により、これらの Pod に適切な NodeAffinity が追加され、この問題は解決されました。

(BZ#1883828)

CSI ドライバーおよびその他のリソースが想定外に非表示にならなくなる

以前のバージョンでは、CSI ドライバーの Rook には無効な所有者の参照がありました。そのため、OpenShift Container Platform は openshift-storage namespace の CSI ドライバーおよび他のリソースを定期的に誤ってガベージコレクションしていたため、リソースが想定外に非表示になっていました。CSI ドライバーに対する Rook の無効な所有者参照が削除され、CSI ドライバーおよび他のリソースが消えなくなりました。

(BZ#1884318)

MON PDB が調整されてノードのドレイン (解放) が可能に

以前のリリースでは、MON の PodDisruptionBudget のリコンサイラーは静的でした。PDB は MON 数に基づいて 1 回のみ作成されますが、MON 数が変更されても更新されません。OpenShift Container Storage バージョン 4.3 および 4.4 では、クラスターのノード数が 5 つの場合には、デフォルトの MON 数は 5 に増加していました。OpenShift Container Storage バージョン 4.5 以降では、ノード数が異なる場合でも、MON 数が 3 に保たれるようになりました。OpenShift Container Storage バージョン 4.3 および 4.4 から 4.5 以降にアップグレードすると、ALLOWED DISRUPTIONS は 0 になります。これにより、ノードのドレイン (解放) が不可能でした。今回の更新により、MON PDB リコンサイラーが、MON 数が変更されると、 MON の PDB が新規作成するようになりました。そのため、ALLOWED DISRUPTIONS は常に 1 で、ノードのドレインが可能です。

(BZ#1888713)

パブリックアクセスポリシーのバケットへの設定時の問題解決

以前のリリースでは、バケットにパブリックアクセスポリシーを設定すると、変換で問題が発生し、希望のポリシーが正しく設定されませんでした。この変換の問題は修正され、必要なポリシーが正しく設定され、パブリックアクセスを設定できます。

(BZ#1889683)

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