第5章 既知の問題
このセクションでは、Red Hat OpenShift Container Storage 4.6 の既知の問題について説明します。
nooba-db
の問題
noobaa-core-0
は、ノードがダウンしても他のノードに移行しません。NooBaa は、ノードがダウンすると noobaa-core
Pod の移行がブロックされるために機能しません。
(BZ#1783961)
PodDisruptionBudget
アラートが継続的に表示される
OpenShift Container Platform アラートであるPodDisruptionBudget
アラートは、オブジェクトストレージデバイス (OSD) について継続的に表示されます。このアラートは無視できます。Red Hat Openshift Container Platform ドキュメントの「 クラスターアラートの管理」セクションの手順に従ってこのアラートをサイレンスにすることができます。
詳細は、Red Hat ナレッジベースアーティクル を参照してください。
(BZ#1788126)
親 PVC よりもサイズが大きい Restore Snapshot
/Clone
操作により無限ループが生じる
Ceph CSI は、親 PVC よりもサイズが大きい場合にスナップショットの復元やクローンの作成をサポートしません。そのため、サイズが多い Restore Snapshot
/Clone
操作により、無限ループが生じます。この問題を回避するには、保留中の PVC を削除します。よりサイズの大きな PVC を取得するには、使用中の操作に基づいて以下のいずれかを実行します。
- スナップショットを使用する場合、既存のスナップショットを復元し、親 PVC と同じサイズのボリュームを作成し、これを Pod に割り当て、PVC を必要なサイズに拡張します。詳細は、Volume snapshotsを参照してください。
- Clone を使用する場合、親 PVC のクローンを作成し、親 PVC と同じサイズのボリュームを作成し、これを Pod に割り当て、PVC を必要なサイズに拡張します。詳細は、Volume cloningを参照してください。
Prometheus はポート 9283 でのみリッスンする
外部クラスターにある ceph-mgr
の Prometheus サービスは、ポート 9283 をリッスンするように想定されています。他のポートはサポート対象外です。Red Hat Ceph Storage の管理者は、Prometheus エクスポーターにはポート 9283 だけを使用する必要があります。
Ceph のステータスは、ディスクの交換後の HEALTH_WARN
です。
ディスクの交換後に、すべての OSD Pod が稼働している場合でも、1 daemons have recently crashed
警告が見られます。この警告により、Ceph のステータスが変更されます。Ceph のステータスは、HEALTH_WARN
ではなく HEALTH_OK
である必要があります。この問題を回避するには、rsh
を ceph-tools
に実行し警告を非表示にすると、Ceph の正常性は HEALTH_OK
に戻ります。
volume snapshotclass がない場合に PVC を volume snapshot
から PVC を作成できない
volume snapshotclass
を削除すると、volume snapshot status
が Error
に変わります。そのため、volume snapshot
から PVC を復元できません。この問題を回避するには、volume snapshotclass
をもう一度作成します。
ローカルストレージベースのデプロイメントのデバイス検出ウィザードでは、テイントのマークが付けられたノードを検出できない
Openshift Container Platform v4.6 のユーザーインターフェースを使用してローカルストレージベースのデプロイメントが可能になりました。ストレージクラスターの作成時に、Red Hat OpenShift Container Storage ノードにテイントの node.ocs.openshift.io/storage="true":NoSchedule
が localvolumeset
とマークされており、localvolumediscovery
のカスタムリソースに、必要な容認 (toleration) が含まれていない場合には、ノードを検出できません。回避策は、「Red Hat ナレッジベースソリューション」を参照してください。
デバイス置き換えのアクションは、暗号化された OpenShift Container Storage クラスターについて UI で実行できません。
暗号化された OpenShift Container Storage クラスターでは、検出の結果 CR は Ceph OSD (Object Storage Daemon) がサポートするデバイスを検出します。これは、Ceph アラートで報告されるデバイスとは異なります。アラートをクリックすると、ユーザーにはDisk not found
というメッセージが表示されます。不一致があるため、コンソール UI は OCS ユーザー用にディスク置き換えオプションを有効にすることはできません。この問題を回避するには、障害のあるデバイスの置き換え時に CLI 手順を使用します。