6.6. Rook
同じバケット名を使用したオブジェクトバケット要求のプロビジョニング
以前のリリースは、Green フィールドのユースケースでは、バケット名が同じオブジェクトバケットクレーム (OBC) が 2 つユーザーインターフェイスから問題なく作成されていました。OBC が 2 つ作成されていても、2 つ目の OBC は無効な認証情報を参照していました。
この修正により、バケット名が同じ 2 つ目の OBC の作成がブロックされ、Green フィールドのユースケースにバケット名が同じ OBC を 2 つ作成できなくなりました。
外部モードデプロイメントで使用される Python スクリプトのパラメーター名の変更
以前は、外部モードで Ceph Storage を使用して OpenShift Data Foundation をデプロイしているときに、Ceph クラスターの詳細を抽出するために使用される Python スクリプトにはパラメーター名 --cluster-name があり、これが Ceph クラスターの名前であると誤解される可能性がありました。ただし、これは Ceph 管理者が提供した OpenShift クラスターの名前を表します。
今回の修正により、--cluster-name フラグは --k8s-cluster-name` に変更されます。自動化で使用されるアップグレード済みのクラスターに対応するために、従来のフラグ --cluster-name もサポートされています。
Multus ネットワークアタッチメント定義 CIDRS の検出中に Pod 配置設定が正しくない
以前は、OpenShift Data Foundation が Multus ネットワークアタッチメント定義 CIDRS の検出中に Pod 配置設定を正しく処理しなかったため、Multus クラスターネットワークのないノードでネットワークカナリア Pod がスケジュールされている場合、一部の OpenShift Data Foundation クラスターで障害が発生していました。
この修正により、OpenShift Data Foundation は、Multus ネットワークのカナリア Pod の Pod 配置を処理するように修正されました。その結果、ネットワークのカナリアスケジューリングエラーは発生しなくなります。
rook-ceph-exporter Pod の再起動を回避するためのデプロイメントストラテジー
以前のリリースでは、新しくインストールされた HCI クラスター上で rook-ceph-exporter Pod が複数回再起動され、その結果、エクスポーター Pod がクラッシュし、Ceph ヘルスが WARN のステータスを表示していました。これは、RollingRelease を使用してエクスポーターを再起動すると競合状態が発生し、エクスポーターがクラッシュすることが原因です。
今回の修正により、デプロイメントストラテジーが Recreate に変更されるようになりました。その結果、エクスポーター Pod がクラッシュしなくなり、Ceph ヘルスで WARN ステータスが表示されなくなりました。
rook-ceph-rgw-ocs-storagecluster-cephobjectstore-a Pod が CrashLoopBackOff 状態でスタックする
以前は、RADOS Gateway (RGW) マルチサイトゾーングループが作成および取得されず、エラー処理で間違ったテキストが報告されていたため、rook-ceph-rgw-ocs-storagecluster-cephobjectstore-a Pod は CrashLoopBackOff 状態でスタックしていました。
今回のリリースでは、マルチサイト設定におけるエラー処理のバグが修正され、以前に作成された特定の rgw-realm に絞り込むことでゾーングループのフェッチが改善されました。その結果、マルチサイト設定および rook-ceph-rgw-ocs-storagecluster-cephobjectstore-a Pod が正常に作成されます。
