1.11. OpenShift Lightspeed と PostgreSQL の永続性について


PostgreSQL の永続性を使用すると、OpenShift Lightspeed 会話履歴やクォータ使用量などのデータを PostgreSQL データベースに保存し、永続ボリュームにデータを保持することができます。PostgreSQL の永続性により、PostgreSQL Pod が再起動したり、OpenShift Container Platform インストールで再スケジュールされたりしても、データは保持されます。

重要

PostgreSQL の永続性はテクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビュー機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行い、フィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

PostgreSQL の永続性はデフォルトで無効になっています。この機能を有効にするには、spec.ols.storage 仕様を OLSConfig カスタムリソース (CR) に追加します。

1.11.1. PostgreSQL の永続性の有効化

OLSConfig カスタムリソース (CR) ファイルを変更して、OpenShift Lightspeed サービスの PostgreSQL 永続性を有効にします。

前提条件

  • cluster-admin ロールを持つユーザーなど、クラスタースコープの CR ファイルを作成する権限を持つユーザーアカウントとして、OpenShift Container Platform の Web コンソールにログインしている。
  • OpenShift Lightspeed Operator がインストールされている。
  • 大規模言語モデルプロバイダーが設定されている。

手順

  1. OpenShift Container Platform Web コンソールで、Operators Installed Operators をクリックします。
  2. 画面上部の Project リストで All Projects を選択します。
  3. OpenShift Lightspeed Operator をクリックします。
  4. OLSConfig をクリックし、一覧にある cluster 設定インスタンスをクリックします。
  5. YAML タブをクリックします。
  6. spec.ols.storage YAML コードを挿入します。

    OLSconfig CR ファイルの例

    apiVersion: ols.openshift.io/v1alpha1
    kind: OLSConfig
    metadata:
      name: cluster
      namespace: openshift-lightspeed
    spec:
      llm:
        providers:
    ...
      ols:
        storage: {} 
    1
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    1
    クラスは、クラスター内のストレージクラスにおける既存のインスタンスに依存します。ストレージクラスを空のままにすると、OpenShift Lightspeed はデフォルト値を使用します。PostgreSQL データベースに割り当てられた永続ボリュームのサイズは 1 GB で、デフォルトのクラスターのストレージクラスを使用します。デフォルト値を使用するには、storage パラメーターに空の中括弧を指定します。

    sizeclass パラメーターを変更する場合は、パラメーターに明示的な値を個別に指定できます。

    ols:
      storage:
        size: 768Mi 
    1
    
        class: gp2-csi 
    2
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    1
    要求されるボリュームのサイズを指定します。サイズが指定されていない場合、デフォルト値は 1 GB です。
    2
    要求されるボリュームのストレージクラスを指定します。クラスが指定されていない場合、ストレージクラスはクラスターのデフォルトのストレージクラス設定を使用します。
  7. Save をクリックします。
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