4.2. Git の Basic 認証の設定


パイプラインが、パスワードで保護されたリポジトリーからリソースを取得するには、そのパイプラインの Basic 認証を設定する必要があります。

パイプラインの Basic 認証を設定するには、secret.yamlserviceaccount.yaml、および run.yaml ファイルを指定されたリポジトリーの Git シークレットからの認証情報で更新します。このプロセスが完了すると、OpenShift Pipeline はその情報を使用して指定されたパイプラインリソースを取得できます。

注記

GitHub では、プレーンパスワードを使用した認証は非推奨になりました。代わりに、パーソナルアクセストークン を使用します。

手順

  1. secret.yaml ファイルで、ターゲット Git リポジトリーにアクセスするためのユーザー名とパスワードまたは GitHub パーソナルアクセストークン を指定します。

    apiVersion: v1
    kind: Secret
    metadata:
      name: basic-user-pass 
    1
    
      annotations:
        tekton.dev/git-0: https://github.com
    type: kubernetes.io/basic-auth
    stringData:
      username: <username> 
    2
    
      password: <password> 
    3
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    1
    シークレットの名前。この例では、basic-user-pass です。
    2
    Git リポジトリーのユーザー名。
    3
    Git リポジトリーのパスワード
  2. serviceaccount.yaml ファイルで、シークレットを適切なサービスアカウントに関連付けます。

    apiVersion: v1
    kind: ServiceAccount
    metadata:
      name: build-bot 
    1
    
    secrets:
      - name: basic-user-pass 
    2
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    1
    サービスアカウントの名前。この例では、build-bot です。
    2
    シークレットの名前。この例では、basic-user-pass です。
  3. run.yaml ファイルで、サービスアカウントをタスク実行またはパイプライン実行に関連付けます。

    • サービスアカウントをタスク実行に関連付けます。

      apiVersion: tekton.dev/v1beta1
      kind: TaskRun
      metadata:
        name: build-push-task-run-2 
      1
      
      spec:
        serviceAccountName: build-bot 
      2
      
        taskRef:
          name: build-push 
      3
      Copy to Clipboard Toggle word wrap
      1
      タスク実行の名前。この例では、build-push-task-run-2 です。
      2
      サービスアカウントの名前。この例では、build-bot です。
      3
      タスクの名前。この例では、build-push です。
    • サービスアカウントを PipelineRun リソースに関連付けます。

      apiVersion: tekton.dev/v1beta1
      kind: PipelineRun
      metadata:
        name: demo-pipeline 
      1
      
        namespace: default
      spec:
        serviceAccountName: build-bot 
      2
      
        pipelineRef:
          name: demo-pipeline 
      3
      Copy to Clipboard Toggle word wrap
      1
      パイプライン実行の名前。この例では、demo-pipeline です。
      2
      サービスアカウントの名前。この例では、build-bot です。
      3
      パイプラインの名前。この例では、demo-pipeline です。
  4. 変更を適用します。

    $ oc apply --filename secret.yaml,serviceaccount.yaml,run.yaml
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
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