6.2. チャネルの作成
チャネルは、単一のイベント転送および永続レイヤーを定義するカスタムリソースです。イベントがイベントソースまたは生成側からチャネルに送信された後に、これらのイベントはサブスクリプションを使用して複数の Knative サービスまたは他のシンクに送信できます。
サポートされている Channel
オブジェクトをインスタンス化することでチャネルを作成し、Subscription
オブジェクトの delivery
仕様を変更して再配信の試行を設定できます。
6.2.1. Administrator パースペクティブを使用したチャネルの作成
Knative Eventing がクラスターにインストールされると、Administrator パースペクティブを使用してチャネルを作成できます。
前提条件
- OpenShift Serverless Operator および Knative Eventing が OpenShift Container Platform クラスターにインストールされている。
- Web コンソールにログインしており、Administrator パースペクティブを使用している。
- OpenShift Container Platform に対するクラスター管理者権限があるか、Red Hat OpenShift Service on AWS または OpenShift Dedicated に対するクラスターまたは専用管理者権限がある。
手順
-
OpenShift Container Platform Web コンソールの Administrator パースペクティブで、 Serverless
Eventing に移動します。 - Create 一覧で、Channel を選択します。Channel ページに移動します。
タイプ リストで、作成する
Channel
オブジェクトのタイプを選択します。注記現時点で、
InMemoryChannel
チャネルオブジェクトのみがデフォルトでサポートされます。Apache Kafka の Knative チャネルは、OpenShift Serverless に Apache Kafka の Knative ブローカー実装をインストールしている場合に使用できます。- Create をクリックします。
6.2.2. 開発者パースペクティブを使用したチャネルの作成
OpenShift Container Platform Web コンソールを使用すると、チャネルを作成するための合理的で直感的なユーザーインターフェイスが提供されます。Knative Eventing がクラスターにインストールされると、Web コンソールを使用してチャネルを作成できます。
前提条件
- OpenShift Container Platform Web コンソールにログインしている。
- OpenShift Serverless Operator および Knative Eventing が OpenShift Container Platform クラスターにインストールされている。
- OpenShift Container Platform でアプリケーションおよび他のワークロードを作成するために、プロジェクトを作成しているか、適切なロールおよびパーミッションを持つプロジェクトにアクセスできる。
手順
-
Developer パースペクティブで、+Add
Channel に移動します。 -
タイプ リストで、作成する
Channel
オブジェクトのタイプを選択します。 - Create をクリックします。
検証
Topology ページに移動して、チャネルが存在することを確認します。
6.2.3. Knative CLI を使用したチャネルの作成
チャネルを作成するために Knative (kn
) CLI を使用すると、YAML ファイルを直接修正するよりも合理的で直感的なユーザーインターフェイスが得られます。kn channel create
コマンドを使用してチャネルを作成できます。
前提条件
- OpenShift Serverless Operator および Knative Eventing がクラスターにインストールされている。
-
Knative (
kn
) CLI がインストールされている。 - OpenShift Container Platform でアプリケーションおよび他のワークロードを作成するために、プロジェクトを作成しているか、適切なロールおよびパーミッションを持つプロジェクトにアクセスできる。
手順
チャネルを作成します。
$ kn channel create <channel_name> --type <channel_type>
チャネルタイプはオプションですが、指定する場合、
Group:Version:Kind
の形式で指定する必要があります。たとえば、InMemoryChannel
オブジェクトを作成できます。$ kn channel create mychannel --type messaging.knative.dev:v1:InMemoryChannel
出力例
Channel 'mychannel' created in namespace 'default'.
検証
チャネルが存在することを確認するには、既存のチャネルを一覧表示し、出力を検査します。
$ kn channel list
出力例
kn channel list NAME TYPE URL AGE READY REASON mychannel InMemoryChannel http://mychannel-kn-channel.default.svc.cluster.local 93s True
チャネルの削除
チャネルを削除します。
$ kn channel delete <channel_name>
6.2.4. YAML を使用したデフォルト実装チャネルの作成
YAML ファイルを使用して Knative リソースを作成する場合、宣言的 API を使用するため、再現性の高い方法でチャネルを宣言的に記述することができます。YAML を使用してサーバーレスチャネルを作成するには、Channel
オブジェクトを定義する YAML ファイルを作成し、oc apply
コマンドを使用してそれを適用する必要があります。
前提条件
- OpenShift Serverless Operator および Knative Eventing がクラスターにインストールされている。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 - OpenShift Container Platform でアプリケーションおよび他のワークロードを作成するために、プロジェクトを作成しているか、適切なロールおよびパーミッションを持つプロジェクトにアクセスできる。
手順
Channel
オブジェクトを YAML ファイルとして作成します。apiVersion: messaging.knative.dev/v1 kind: Channel metadata: name: example-channel namespace: default
YAML ファイルを適用します。
$ oc apply -f <filename>
6.2.5. YAML を使用した Apache Kafka のチャネルの作成
YAML ファイルを使用して Knative リソースを作成する場合、宣言的 API を使用するため、再現性の高い方法でチャネルを宣言的に記述することができます。Kafka チャネルを作成することで、Kafka トピックに裏打ちされた Knative Eventing チャネルを作成できます。YAML を使用して Kafka チャネルを作成するには、KafkaChannel
オブジェクトを定義する YAML ファイルを作成し、oc apply
コマンドを使用してそれを適用する必要があります。
前提条件
-
OpenShift Serverless Operator、Knative Eventing、および
KnativeKafka
カスタムリソースは OpenShift Container Platform クラスターにインストールされます。 -
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 - OpenShift Container Platform でアプリケーションおよび他のワークロードを作成するために、プロジェクトを作成しているか、適切なロールおよびパーミッションを持つプロジェクトにアクセスできる。
手順
KafkaChannel
オブジェクトを YAML ファイルとして作成します。apiVersion: messaging.knative.dev/v1beta1 kind: KafkaChannel metadata: name: example-channel namespace: default spec: numPartitions: 3 replicationFactor: 1
重要OpenShift Serverless 上の
KafkaChannel
オブジェクトの API のv1beta1
バージョンのみがサポートされます。非推奨となったv1alpha1
バージョンの API は使用しないでください。KafkaChannel
YAML ファイルを適用します。$ oc apply -f <filename>
6.2.6. 次のステップ
- チャネルの作成後に、チャネルをシンクにに接続 してシンクがイベントを受信できるようにします。
- イベントがイベントシンクに配信されなかった場合に適用されるイベント配信パラメーターを設定します。イベント配信パラメーターの設定例 を参照してください。