6.5. チャネルのセキュリティー設定
6.5.1. Apache Kafka の Knative チャネルの TLS 認証設定
Transport Layer Security (TLS) は、Apache Kafka クライアントおよびサーバーによって、Knative と Kafka 間のトラフィックを暗号化するため、および認証のために使用されます。TLS は、Apache Kafka の Knative ブローカー実装でサポートされている唯一のトラフィック暗号化方式です。
前提条件
- OpenShift Container Platform でクラスターまたは専用の管理者パーミッションを持っている。
-
OpenShift Serverless Operator、Knative Eventing、および
KnativeKafka
CR は、OpenShift Container Platform クラスターにインストールされている。 - OpenShift Container Platform でアプリケーションおよび他のワークロードを作成するために、プロジェクトを作成しているか、適切なロールおよびパーミッションを持つプロジェクトにアクセスできる。
-
.pem
ファイルとして Kafka クラスター CA 証明書が保存されている。 -
Kafka クラスタークライアント証明書とキーが
.pem
ファイルとして保存されている。 -
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
選択された namespace にシークレットとして証明書ファイルを作成します。
$ oc create secret -n <namespace> generic <kafka_auth_secret> \ --from-file=ca.crt=caroot.pem \ --from-file=user.crt=certificate.pem \ --from-file=user.key=key.pem
重要キー名に
ca.crt
、user.crt
、およびuser.key
を使用します。これらの値は変更しないでください。KnativeKafka
カスタムリソースの編集を開始します。$ oc edit knativekafka
シークレットおよびシークレットの namespace を参照します。
apiVersion: operator.serverless.openshift.io/v1alpha1 kind: KnativeKafka metadata: namespace: knative-eventing name: knative-kafka spec: channel: authSecretName: <kafka_auth_secret> authSecretNamespace: <kafka_auth_secret_namespace> bootstrapServers: <bootstrap_servers> enabled: true source: enabled: true
注記ブートストラップサーバーで一致するポートを指定するようにしてください。
以下に例を示します。
apiVersion: operator.serverless.openshift.io/v1alpha1 kind: KnativeKafka metadata: namespace: knative-eventing name: knative-kafka spec: channel: authSecretName: tls-user authSecretNamespace: kafka bootstrapServers: eventing-kafka-bootstrap.kafka.svc:9094 enabled: true source: enabled: true
6.5.2. Apache Kafka の Knative チャネルの SASL 認証設定
Simple Authentication and Security Layer (SASL) は、Apache Kafka が認証に使用します。クラスターで SASL 認証を使用する場合、ユーザーは Kafka クラスターと通信するために Knative に認証情報を提供する必要があります。そうしないと、イベントを生成または消費できません。
前提条件
- OpenShift Container Platform でクラスターまたは専用の管理者パーミッションを持っている。
-
OpenShift Serverless Operator、Knative Eventing、および
KnativeKafka
CR は、OpenShift Container Platform クラスターにインストールされている。 - OpenShift Container Platform でアプリケーションおよび他のワークロードを作成するために、プロジェクトを作成しているか、適切なロールおよびパーミッションを持つプロジェクトにアクセスできる。
- Kafka クラスターのユーザー名およびパスワードがある。
-
使用する SASL メカニズムを選択している (例:
PLAIN
、SCRAM-SHA-256
、またはSCRAM-SHA-512
)。 -
TLS が有効にされている場合、Kafka クラスターの
ca.crt
証明書ファイルも必要になります。 -
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。
手順
選択された namespace にシークレットとして証明書ファイルを作成します。
$ oc create secret -n <namespace> generic <kafka_auth_secret> \ --from-file=ca.crt=caroot.pem \ --from-literal=password="SecretPassword" \ --from-literal=saslType="SCRAM-SHA-512" \ --from-literal=user="my-sasl-user"
-
キー名に
ca.crt
、password
、およびsasl.mechanism
を使用します。これらの値は変更しないでください。 パブリック CA 証明書で SASL を使用する場合は、シークレットの作成時に
ca.crt
引数ではなくtls.enabled=true
フラグを使用する必要があります。以下に例を示します。$ oc create secret -n <namespace> generic <kafka_auth_secret> \ --from-literal=tls.enabled=true \ --from-literal=password="SecretPassword" \ --from-literal=saslType="SCRAM-SHA-512" \ --from-literal=user="my-sasl-user"
-
キー名に
KnativeKafka
カスタムリソースの編集を開始します。$ oc edit knativekafka
シークレットおよびシークレットの namespace を参照します。
apiVersion: operator.serverless.openshift.io/v1alpha1 kind: KnativeKafka metadata: namespace: knative-eventing name: knative-kafka spec: channel: authSecretName: <kafka_auth_secret> authSecretNamespace: <kafka_auth_secret_namespace> bootstrapServers: <bootstrap_servers> enabled: true source: enabled: true
注記ブートストラップサーバーで一致するポートを指定するようにしてください。
以下に例を示します。
apiVersion: operator.serverless.openshift.io/v1alpha1 kind: KnativeKafka metadata: namespace: knative-eventing name: knative-kafka spec: channel: authSecretName: scram-user authSecretNamespace: kafka bootstrapServers: eventing-kafka-bootstrap.kafka.svc:9093 enabled: true source: enabled: true