3.5. Init コンテナー
Init コンテナー は、Pod 内のアプリケーションコンテナーの前に実行される特殊なコンテナーです。これらは通常、アプリケーションの初期化ロジックを実装するために使用されます。これには、セットアップスクリプトの実行や、必要な設定のダウンロードが含まれる場合があります。KnativeServing
カスタムリソース (CR) を変更することにより、Knative サービスの init コンテナーの使用を有効にできます。
注記
Init コンテナーを使用すると、アプリケーションの起動時間が長くなる可能性があるため、頻繁にスケールアップおよびスケールダウンすることが予想されるサーバーレスアプリケーションには注意して使用する必要があります。
3.5.1. init コンテナーの有効化
前提条件
- OpenShift Serverless Operator および Knative Serving がクラスターにインストールされている。
- OpenShift Container Platform に対するクラスター管理者権限があるか、Red Hat OpenShift Service on AWS または OpenShift Dedicated に対するクラスターまたは専用管理者権限がある。
手順
KnativeServing
CR にkubernetes.podspec-init-containers
フラグを追加して、init コンテナーの使用を有効にします。KnativeServing CR の例
apiVersion: operator.knative.dev/v1beta1 kind: KnativeServing metadata: name: knative-serving spec: config: features: kubernetes.podspec-init-containers: enabled ...