第4章 トラフィック分割
4.1. トラフィック分割の概要
Knative アプリケーションでは、トラフィック分割を作成することでトラフィックを管理できます。トラフィック分割は、Knative サービスによって管理されるルートの一部として設定されます。
ルートを設定すると、サービスのさまざまなリビジョンにリクエストを送信できます。このルーティングは、Service
オブジェクトの traffic
仕様によって決定されます。
traffic
仕様宣言は、1 つ以上のリビジョンで設定され、それぞれがトラフィック全体の一部を処理する責任があります。各リビジョンにルーティングされるトラフィックの割合は、合計で 100% になる必要があります。これは、Knative 検証によって保証されます。
traffic
仕様で指定されたリビジョンは、固定の名前付きリビジョンにすることも、サービスのすべてのリビジョンのリストの先頭を追跡する最新のリビジョンを指すこともできます。最新のリビジョンは、新しいリビジョンが作成された場合に更新される一種のフローティング参照です。各リビジョンには、そのリビジョンの追加のアクセス URL を作成するタグを付けることができます。
traffic
仕様は次の方法で変更できます。
-
Service
オブジェクトの YAML を直接編集します。 -
Knative (
kn
) CLI--traffic
フラグを使用します。 - OpenShift Container Platform Web コンソールの使用
Knative サービスの作成時に、デフォルトの traffic
仕様設定は含まれません。