3.2. Red Hat OpenStack Platform 11 メンテナンスリリース
本リリースノートには主に、今回リリースされた Red Hat OpenStack Platform のデプロイメント時に考慮すべきテクノロジープレビューの項目、推奨事項、既知の問題、非推奨となった機能について記載します。
3.2.1. 機能拡張 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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Red Hat OpenStack Platform の今回のリリースでは、以下の機能拡張が提供されています。
- BZ#962864
今回の更新で、Dashboard にユーザーの詳細情報のページが新たに追加され、アクションログのユーザー ID をクリックするとそのユーザーの詳細情報のページを開くことができるようになりました。- BZ#962864
今回の更新で、Dashboard にユーザーの詳細情報のページが新たに追加され、アクションログのユーザー ID をクリックするとそのユーザーの詳細情報のページを開くことができるようになりました。- BZ#1378993
今回の機能拡張で、Red Hat OpenStack Platform director を通じた OpenStack Load Balancing as a Service (octavia) の構成が提供されています。- BZ#1439855
大量のメモリー消費が確認され (特に、大規模な環境において)、メモリー不足の問題を招いていました。主な原因は、仮想マシンから Nova へのメタデータリクエストをプロキシー処理する neutron-ns-metadata-proxy プロセスでした。 neutron-ns-metadata-proxy は、メモリーフットプリントがより小さい haproxy に置き換えられています。- BZ#1498108
OS::Nova::ServerGroup リソースで、「affinity」および「anti-affinity」ポリシーに加えて、「soft-affinity」および「soft-anti-affinity」ポリシーを使用できるようになりました。
3.2.2. リリースノート リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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本項では、Red Hat OpenStack Platform の注目すべき変更点や推奨プラクティスなど、今回のリリースに関する重要な情報を記載しています。お使いのデプロイメントに最大限の効果をもたらすために、以下の情報を考慮する必要があります。
- BZ#1438828
同じ環境で SR-IOV Physical Function (PF) と Virtual Functionand (VF) を使用するには、compute.yaml heat テンプレートの SR-IOV PF 設定に「nm_controlled」および「hotplug」パラメーターを追加します。 -type: interface name: nic6 use_dhcp: false nm_controlled: true hotplug: true 直接 Physical Function を使用していた OpenStack インスタンスが破棄されると、PCI デバイスは開放されて OpenStack およびホストシステムに戻されます。続いて、ルート PCI デバイスは、デプロイメント時に定義された Virtual Function 数をサポートするように設定されます。このプロセスはホストオペレーティングシステム、NetworkManager、および OpenStack の協調により実施され、Virtual Function を利用できるまでに若干の遅れが生じる場合があります。- BZ#1441811
Red Hat OpenStack Platform 11 に同梱される各サービスの API ワーカー数は、以前のバージョンより非常に少なくなっています。ワーカー数が少ないことでノイズは低減されますが、API のレスポンス時間のパフォーマンスも低下します。
3.2.3. 既知の問題 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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現時点における Red Hat OpenStack Platform の既知の問題は以下のとおりです。
- BZ#1441393
無効なキャッシュファイルが原因で、os-collect-config が「ValueError: No JSON object could be decoded」のエラーを報告して、サービスの起動が失敗する場合があります。「/var/lib/os-collect-config/」にあるキャッシュファイルは、有効な json ファイルである必要があります。サイズが 0 の場合や、無効な json が含まれている場合には、その無効なファイルを「/var/lib/os-collect-config」から削除しないと、os-collect-config は起動しなくなる可能性があります。- BZ#1445905
高可用性の IPv6 デプロイメントでは、アップグレード中に RabbitMQ に使用される仮想 IP コントローラーホスト間で移動する場合があります。IPv6 IP の作成のバグが原因で、それらのアドレスは RabbitMQ 接続のソースアドレスとして使用されます。その結果、RabbitMQ はクラッシュしてクラスターを自動的に回復することはできません。 通常の状態に戻すには、対象のコントローラーホスト上の RabbitMQ と、RabbitMQ に依存する、自動的に再接続されないサービスを再起動してください。- BZ#1445917
データベースアップグレードの問題により、OpenStack Networking (neutron) のアップグレードが妨げられていました。そのため、OpenStack Platform 10 から 11 にアップグレードすることができませんでした。この修正により、neutron データベースアップグレードの問題が是正されています。 この問題は、過去に OpenStack Platform 9 から 10 にアップグレードし、今回 OpenStack Platform 11 へのアップグレードを希望するお客様に影響します。- BZ#1455793
OpenStack Compute (nova) では、RabbitMQ のバージョン管理通知とバージョン非管理通知の両方が提供されます。しかし、バージョン管理通知のコンシューマーが少ないため、バージョン管理通知のキューが短時間に増大することが原因で RabbitMQ に異常が発生します。このため、インスタンスの作成やフレーバーの作成などの Compute 操作が妨げられます。現在 Red Hat では、以下のように RabbitMQ および director に対する修正を実装中です。 https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1478274 https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1488499 Red Hat からこの問題に対するパッチがリリースされるまでは、以下のアーティクルに記載する回避策を確認してください。 https://access.redhat.com/solutions/3139721- BZ#1463058
Red Hat Ceph Storage を Block Storage (cinder) ボリュームとバックアップの両方のバックエンドとして使用する場合には、増分バックアップを試みると、代わりに完全なバックアップが実行され、警告は表示されません。- BZ#1467849
従来、Red Hat OpenStack Platform 11 のデプロイメント中に、ceilometer-upgrade が Apache の再起動 (同じステップで設定中の他のサービスによる) と同時に実行される、という競合状態が発生していました。その結果、ceilometer-upgrade は Identity サービスで認証することができないためエラーが発生し、一方 Apache はアクティブな状態にならないため、デプロイメントは失敗して中止されました。 今回の更新では、回避策として、この問題が発生した場合、オーバークラウドのデプロイに失敗した時点からデプロイを再開する必要があります。これにより、デプロイはこの競合状態を解消し、通常どおりデプロイメントが進行するはずです。その結果、デプロイメントはエラーで失敗せずに成功するはずです。- BZ#1488369
RHEL オーバークラウドイメージには、tuned バージョン 2.8 が含まれます。 OVS-DPDK および SR-IOV のデプロイメントでは、初回ブートのメカニズムを通じて tuned のインストールおよびアクティベーションが行われます。 https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1488369#c1 で説明するように、このインストールおよびアクティベーションが失敗します。 tuned プロファイルを強制的に適用するために、コンピュートノードをリブートする必要があります。
3.2.4. 非推奨の機能 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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本項には、サポートされなくなった機能、または今後のリリースでサポートされなくなる予定の機能について記載します。