第5章 ネットワーク設定の最終処理


この時点では、HCI ノードでポートを適切に割り当てるのに必要な設定が完了しているはずですが、それらのノードで StorageMgmtPort を物理 NIC にマッピングする必要もあります。そのためには、以下のステップを実行します。

  1. デフォルトの Heat テンプレートコレクションから、お使いの環境に適した Compute NIC 設定テンプレートを選択します。

    • /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/network/config/single-nic-vlans/compute.yaml
    • /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/network/config/single-nic-linux-bridge-vlans/compute.yaml
    • /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/network/config/multiple-nics/compute.yaml
    • /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/network/config/bond-with-vlans/compute.yaml

      NIC の設定に関する詳しい情報は、各テンプレートの個々のディレクトリーで README.md を参照してください。

  2. ~/templatesnic-configs という名前の新規ディレクトリーを作成してから、選択したテンプレートを ~/templates/nic-configs/ にコピーします。
  3. 新しい ~/templates/nic-configs/compute.yaml テンプレートの parameters: セクションには、以下の定義を必ず記述してください。

    StorageMgmtNetworkVlanID:
        default: 40
        description: Vlan ID for the storage mgmt network traffic.
        type: number
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    この定義が (…​/single-nic-vlans/compute.yaml 内に) まだ記述されていない場合には、追加してください。

  4. 各 HCI ノードで StorageMgmtNetworkVlanID を特定の NIC にマッピングします。たとえば、単一の NIC に対してトランク VLAN を選択する場合 (つまり、…​/single-nic-vlans/compute.yaml をコピーした場合) には、~/templates/nic-configs/compute.yamlnetwork_config: セクションに以下のエントリーを追加します。

        -
                  type: vlan
                  device: em2
                  mtu: 9000  # 
    1
    
                  use_dhcp: false
                  vlan_id: {get_param: StorageMgmtNetworkVlanID}
                  addresses:
                    -
                      ip_netmask: {get_param: StorageMgmtIpSubnet}
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    1
    NIC を StorageMgmtNetworkVlanID にマッピングする際には、mtu9000 (ジャンボフレーム) に設定することを推奨します。この MTU 設定により、Ceph のパフォーマンスが大幅に向上します。関連情報は、「director での MTU の設定」 (『ネットワークガイド』) および 「ジャンボフレームの設定」 (『オーバークラウドの高度なカスタマイズ』) を参照してください。
  5. ネットワークの環境ファイル (~/templates/network.yaml) を作成します。 このファイルには、以下の内容を記述する必要があります。

    resource_registry:
      OS::TripleO::Compute::Net::SoftwareConfig: /home/stack/templates/nic-configs/compute.yaml
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    このファイルは、後でオーバークラウドのデプロイメント中に (「6章デプロイメント」)カスタマイズされた Compute NIC テンプレート (~/templates/nic-configs/compute.yaml) を呼び出すのに使用されます。

~/templates/network.yaml を使用してネットワーク関連のパラメーターを定義したり、カスタマイズされたネットワーク用の Heat テンプレートを追加したりすることができます。詳しくは、『オーバークラウドの高度なカスタマイズ』「ネットワーク環境ファイルの作成」を参照してください。

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