第2章 プロセスの説明


大半の Red Hat OpenStack Platform の機能と同様に、ハイパーコンバージェンスは、director で実装するのが最適です。director を使用することにより、既存の Heat テンプレートや環境ファイルを利用してデプロイメントをオーケストレーション することができます。特に、director には、ハイパーコンバージェンスのサポート対象バージョンを実装するためのデフォルトの環境ファイルも含まれています。

また、director のインフラストラクチャーは、独自の Heat テンプレートと環境ファイルを使用できるフレームワークも提供します。これは、既存のテンプレートおよび環境ファイルでは特定のユースケースに対応しない場合に役立ちます。

以下のサブセクションでは、デプロイメントプロセスの各ステップについて簡単に説明します。

ハイパーコンバージドノード向けのオーバークラウドロールの準備
ハイパーコンバージドノードを使用するには、そのノードに ロール を定義する必要があります。Red Hat OpenStack Platform は、標準的なオーバークラウドノード向けのデフォルトロール (例: Controller、Compute、Ceph Storage) に加えて、ハイパーコンバージドノード向けに事前定義された ComputeHCI というロールを提供します。ComputeHCI ロールを使用するには、デプロイメントで使用するその他の全ロールとともに、カスタムの roles_data.yaml ファイルを生成する必要があります。
リソース分離の設定
HCI をデプロイする際には、director はハイパーコンバージドノード上の Compute サービスと Ceph Storage サービスが 相互認識するようには設定しません。両サービスは、専用のノード上にあるかのごとくリソースを消費します。そのため、リソースの競合が発生して、パフォーマンスが低下してしまう可能性があります。このような問題は、手動で緩和する必要があります。
ネットワーク設定
ハイパーコンバージドノードを使用する場合には、 StorageMgmtNetwork ポートを適切な NIC にマッピングする必要があります。このステップでは、環境に必要なその他のネットワーク設定を実装することが可能です。
デプロイメント
HCI のデプロイメントプロセスでは、そのデプロイメントに含めるする環境ファイルを指定する必要があります。これには、 ComputeHCI ロール向けの新規フレーバーを定義し、そのフレーバーをハイパーコンバージドノードにタグ付けしてから、デプロイメント中に (「3章ハイパーコンバージドノード向けのオーバークラウドロールの準備」で作成した) カスタムの roles_data.yaml ファイルを呼び出します 。
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