5.2.4. Bare Metal サービスイントロスペクションデータからの有効な JSON ファイルの自動作成
ノード固有のオーバーライドを手動で追加して Ceph Storage デプロイメントのデバイスをカスタマイズする際に、誤ってエラーが発生する可能性があります。director ツールディレクトリーには、make_ceph_disk_list.py
という名前のユーティリティーが含まれており、これを使用して Bare Metal サービス(ironic)のイントロスペクションデータから有効な JSON 環境ファイルを自動的に作成できます。
手順
デプロイする Ceph Storage ノードの Bare Metal サービスデータベースからイントロスペクションデータをエクスポートします。
openstack baremetal introspection data save oc0-ceph-0 > ceph0.json openstack baremetal introspection data save oc0-ceph-1 > ceph1.json ...
ユーティリティーをアンダークラウドの
stack
ユーザーのホームディレクトリーにコピーしてから、これを使用してopenstack overcloud deploy
コマンドに渡すことのできるnode_data_lookup.json
ファイルを生成します。./make_ceph_disk_list.py -i ceph*.json -o node_data_lookup.json -k by_path
-
-i
オプションは、*.json
などの式やファイルのリストを入力として指定できます。 -k
オプションは、OSD ディスクを識別するために使用される ironic ディスクデータ構造のキーを定義します。注記Red Hat は、
/dev/sdd
などのデバイスの一覧を生成するため、name
の使用を推奨していません。これは、リブート時に常に同じデバイスを参照するわけではないためです。代わりに、Red Hat は、-k
が指定されていない場合のデフォルトオプションであるby_path
を使用することを推奨します。注記NodeDataLookup
はデプロイメント時に 1 回しか定義できないため、イントロスペクションデータファイルを Ceph OSD をホストするすべてのノードに渡します。Bare Metal サービスは、システムで利用可能なディスクのいずれかをルートディスクとして確保します。ユーティリティーは、生成されたデバイスの一覧からルートディスクを常に除外します。
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-
./make_ceph_disk_list.py -help
コマンドを実行して、他の利用可能なオプションを表示します。