1.2. アップグレードを妨げる可能性のある既知の問題
OpenStack Platform 15 から 16.1 へのアップグレードに影響を及ぼす可能性がある、以下に示す既知の問題の一覧を確認してください。
- BZ#1895220: OVN プロバイダーネットワークを使用するインスタンスのネットワーク通信の問題
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以前のバージョン (16.0.x または 16.1.x) から 16.1.3 に更新すると、Open Virtual Network (OVN) とのデータベースの問題が原因でネットワークの中断が生じる場合があります。マイナーバージョンの更新を実施する場合、通常コンピュートノードの前にコントローラーノードを更新します。コントローラーノードを更新する際、director は
ovndb-north
データベーススキーマを最新バージョンに更新します。コンピュートノード上のovn-controller
サービスは、新しいバージョンのovndb-north
データベーススキーマを解釈できず、インスタンス用の正しいネットワークフローを取得できません。ネットワークの中断を最小限に抑えるための回避策として、openstack overcloud update run
コマンドを実行する前、およびopenstack overcloud update prepare
コマンドを実行した後に、コンピュートノードのovn_controller
サービスを更新する必要があります。詳細は、ナレッジベースのアーティクル OVN update in 16.1 causes network loss in dataplane を参照してください。Red Hat は、16.1 の次回マイナーリリースの更新でこの問題を解決することを目指しています。 - BZ#1872404: クォーラムを維持してノードを並行して再起動すると、予期せぬノードのシャットダウンが生じる
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この問題が解決されるまで、コンポーザブルロールに基づくノードについては、先ず
Database
ロールを更新してから、Controller
、Messaging
、Compute
、Ceph
、およびその他のロールを更新する必要があります。