8.2. MariaDB クラスターの整合性の確認
MariaDB Galera Cluster の問題を調べるには、各コントローラーノードで特定の wsrep
データベース変数を調べて、クラスター全体の整合性を確認します。
手順
以下のコマンドを実行します。その際、
<variable>
を確認するwsrep
データベース変数に置き換えます。sudo podman exec galera-bundle-podman-0 sudo mysql -B --password="[MYSQL-HIERA-PASSWORD]" -e "SHOW GLOBAL STATUS LIKE <variable;"
$ sudo podman exec galera-bundle-podman-0 sudo mysql -B --password="[MYSQL-HIERA-PASSWORD]" -e "SHOW GLOBAL STATUS LIKE <variable;"
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下の例で、ノードのクラスター状態の UUID を表示する方法を説明します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 以下の表には、クラスターの整合性を確認するのに使用できる
wsrep
データベース変数をまとめています。Expand 表8.1 クラスターの整合性を確認するためのデータベース変数 変数 概要 説明 wsrep_cluster_state_uuid
クラスターの状態の UUID
ノードが属するクラスターの ID。全ノードに同一のクラスター ID が割り当てられている必要があります。異なる ID が割り当てられたノードは、クラスターに接続できません。
wsrep_cluster_size
クラスター内のノード数
任意のノードで確認することができます。値が実際のノード数を下回る場合には、いずれかのノードで異常が発生したか、接続が失われたことを意味します。
wsrep_cluster_conf_id
クラスターの全変更回数
クラスターが複数のコンポーネント (パーティション) に分割されたかどうかを判断します。通常、ネットワーク障害が原因でパーティションが発生します。全ノードで値が同一でなければなりません。
異なる
wsrep_cluster_conf_id
を報告するノードがある場合には、wsrep_cluster_status
の値をチェックして、ノードがクラスターにまだ書き込み可能かどうかを確認します (Primary
)。wsrep_cluster_status
Primary コンポーネントのステータス
ノードがクラスターに書き込み可能かどうかを判断します。ノードがクラスターに書き込み可能であれば、
wsrep_cluster_status
の値はPrimary
になります。それ以外の値の場合には、ノードが稼働していないパーティションの一部であることを示します。