第36章 KIE Server ZIP ファイルのインストールと設定


カスタマーポータルの Red Hat Process Automation Manager 7.13.5 Add Ons (rhpam-7.13.5-add-ons.zip) から入手できる rhpam-7.13.5-kie-server-jws.zip ファイルを使用して KIE Server をインストールし、Java Database Connectivity (JDBC) の Web サーバーデータソースを Red Hat JBoss Web Server に設定します。

36.1. ZIP ファイルからの KIE Server のインストール

KIE Server はビジネスアセットのランタイム環境を提供し、アセットリポジトリー (ナレッジストア) に保存されたデータにアクセスします。ZIP ファイルを使用して既存の Red Hat JBoss Web Server 5.5.1 サーバーインスタンスに KIE Server をインストールすることができます。

注記

インストーラー JAR ファイルを使用した KIE Server のインストール方法は、35章Red Hat Process Automation Manager インストーラーの使用を参照してください。

  • 34章Red Hat Process Automation Manager インストールファイルのダウンロード の説明に従い、以下のファイルがダウンロードされている。

    • Red Hat Process Automation Manager 7.13.5 Add Ons (rhpam-7.13.5-add-ons.zip)
    • Red Hat Process Automation Manager 7.13.5 Maven リポジトリー (rhpam-7.13.5-maven-repository.zip)
  • バックアップを作成してある Red Hat JBoss Web Server 5.5.1 サーバーインストールが利用できる。Red Hat JBoss Web Server インストールのベースディレクトリーは JWS_HOME とします。
  • インストールを完了するのに必要なユーザーパーミッションが付与されている。

手順

  1. rhpam-7.13.5-add-ons.zip ファイルを展開します。
  2. 展開した rhpam-7.13.5-add-ons.zip ファイルから、以下のファイルを展開します。

    • rhpam-7.13.5-kie-server-jws.zip
    • rhpam-7.13.5-process-engine.zip

    以下の説明では、展開した rhpam-7.13.5-kie-server-jws.zip ファイルが含まれるディレクトリーは JWS_TEMP_DIR と呼ばれ、展開した rhpam-7.13.5-process-engine.zip ファイルが含まれるディレクトリーは ENGINE_TEMP_DIR と呼ばれます。

  3. JWS_TEMP_DIR/rhpam-7.13.5-kie-server-jws/kie-server.war ディレクトリーを JWS_HOME/tomcat/webapps ディレクトリーにコピーします。

    注記

    コピーする Red Hat Process Automation Manager デプロイメントの名前が、Red Hat JBoss Web Server インスタンスの既存デプロイメントと競合しないことを確認します。

  4. kie-server.war ディレクトリーから .war 拡張子を削除します。
  5. kie-tomcat-integration-7.67.0.Final-redhat-00024.jar ファイルを ENGINE_TEMP_DIR ディレクトリーから JWS_HOME/tomcat/lib ディレクトリーに移動します。
  6. jboss-jacc-api-<VERSION>.jar ファイル、slf4j-api-<VERSION>.jar ファイル、および slf4j-jdk14-<VERSION>.jar ファイルを ENGINE_TEMP_DIR/lib ディレクトリーから JWS_HOME/tomcat/lib ディレクトリーに移動します。<VERSION>lib ディレクトリーのバージョンのアーティファクトファイル名に置き換えます。
  7. 最後の Valve 定義の後にある JWS_HOME/tomcat/conf/server.xml ファイルの <host> 要素に、以下の行を追加します。

    <Valve className="org.kie.integration.tomcat.JACCValve" />
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  8. テキストエディターで JWS_HOME/tomcat/conf/tomcat-users.xml ファイルを開きます。
  9. JWS_HOME/tomcat/conf/tomcat-users.xml ファイルにユーザーおよびロールを追加します。以下の例で、<ROLE_NAME> は Red Hat Process Automation Manager でサポートされているロールです。<USER_NAME> および <USER_PWD> は、選択したユーザー名とパスワードです。

    <role rolename="<ROLE_NAME>"/>
    <user username="<USER_NAME>" password="<USER_PWD>" roles="<ROLE_NAME>"/>
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    ユーザーに複数のロールを割り当てる場合は、以下の例に示すようにロールをコンマで区切ります。

    <role rolename="admin"/>
    <role rolename="kie-server"/>
    <user username="rhpamUser" password="user1234" roles="admin,kie-server"/>
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  10. JWS_HOME/tomcat/bin ディレクトリーで以下の手順の 1 つを実行します。

    • Linux または UNIX の場合は、以下の内容の setenv.sh ファイルを作成します。

      CATALINA_OPTS="-Xmx1024m -Dorg.jboss.logging.provider=jdk"
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    • Windows の場合は、以下の内容の setenv.bat ファイルを作成します。

      set CATALINA_OPTS=-Xmx1024m -Dorg.jboss.logging.provider=jdk
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注記

Microsoft SQL Server を使用する場合は、データベースに適したトランザクションの分離を使用していることを確認してください。設定されていない場合には、デッドロックが発生する可能性があります。推奨の設定は、以下のステートメントを入力して、ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION と READ_COMMITTED_SNAPSHOT を ON にします。

ALTER DATABASE <DBNAME> SET ALLOW_SNAPSHOT_ISOLATION ON
ALTER DATABASE <DBNAME> SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON
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