56.2. Oracle WebLogic Server への JDBC データソースの設定


データソースは、アプリケーションサーバーなど、Java Database Connectivity (JDBC) クライアントを有効にするオブジェクトで、データベースへの接続を確立します。アプリケーションは、JNDI (Java Naming and Directory Interface) ツリーまたはローカルのアプリケーションコンテキストでデータソースを検索し、データベース接続を要求してデータを取得します。Oracle WebLogic Server にデータソースを設定して、サーバーと、指定したデータベースとの間で適切なデータ交換を行う必要があります。

通常、Red Hat Process Automation Manager を使用するソリューションは、1 つのトランザクション内で複数のリソースを管理します。非同期のジョブ、イベント、タイマーなどの JMS。Red Hat Process Automation Manager では、データの原子性と一貫した結果を保証するために、可能な限りデータソースに XA ドライバーを必要とします。異なるスキーマのトランザクションコードがリスナー内に存在する場合や、jBPM エンジンが提供するフックから取得する場合は、XA ドライバーも必要となります。

1 つのトランザクションに複数のリソースが参加していないことが確認できない限り、XA 以外のデータソースを使用しないでください。

前提条件

  • データベース接続を作成するのに使用する JDBC ドライバーが、データソースをデプロイするすべてのサーバーにインストールされている。一部の JDBC ドライバーが Oracle WebLogic Server にインストールされている (DB2、Informix、MS SQL Server、および Sybase 用の WebLogic ブランドの Data Direct JDBC ドライバーなど)。JDBC ドライバーの詳細は、Oracle Help Center の Using JDBC Drivers with WebLogic Server を参照してください。

手順

  1. Red Hat カスタマーポータルの Software Downloads ページに移動し (ログインが必要)、ドロップダウンオプションから製品およびバージョンを選択します。

    • 製品: Process Automation Manager
    • バージョン: 7.13.5
  2. Red Hat Process Automation Manager 7.13.5 Add Ons をダウンロードします。
  3. 以下の手順を実行して、データベースを準備します。

    1. TEMP_DIR などの一時ディレクトリーに rhpam-7.13.5-add-ons.zip を展開します。
    2. TEMP_DIR/rhpam-7.13.5-migration-tool.zip を展開します。
    3. 現在のディレクトリーから、TEMP_DIR/rhpam-7.13.5-migration-tool/ddl-scripts ディレクトリーに移動します。このディレクトリーには、複数のデータベースタイプの DDL スクリプトが含まれています。
    4. 使用するデータベースに、お使いのデータベースタイプの DDL スクリプトをインポートします。以下に例を示します。

      psql jbpm < /ddl-scripts/postgresql/postgresql-jbpm-schema.sql
      注記

      PostgreSQL または Oracle を Spring Boot と併用する場合は、対応する Spring Boot の DDL スクリプト (/ddl-scripts/oracle/oracle-springboot-jbpm-schema.sql または /ddl-scripts/postgresql/postgresql-springboot-jbpm-schema.sql) をインポートする必要があります。

  4. WebLogic 管理コンソールで、Change Center Lock & Edit の順に移動します。
  5. Domain Structure で、Services Data Sources の順に移動します。
  6. Summary of Data Sources ページで、New Generic Data Source の順にクリックします。
  7. JDBC Data Sources Properties ページで、以下の情報を入力するか、選択します。

    • Name: この JDBC データソースの名前を入力します。この名前は設定ファイル (config.xml) と管理コンソールでこのデータソースを参照するのに使用されます。
    • JNDI Name: JDBC データソースをバインドする JNDI パスを入力します。アプリケーションは、接続を予約する際に、この名前を使用して、JNDI ツリーでデータソースを検索します。
    • Database Type: 接続するデータベースの DBMS を選択します。DBMS が記載されていない場合は Other を選択します。
  8. Next をクリックして、続行します。
  9. データベースに接続するのに使用する データベースドライバー を選択します。このリストには、選択した DBMS 用の一般的な JDBC ドライバーと、すでにインストールされているその他の JDBC ドライバーが含まれます。
  10. Transaction Options ページで、Supports Global Transactions オプションを選択したままにし、利用可能なトランザクションオプションから選択します。このチェックボックスの選択をはずし、このデータソースでグローバルトランザクションを無効 (無視) することもできます。多くの場合、最適なデータ効率を得るために、このオプションは選択したままにする必要があります。

    • Two-Phase Commit: このオプションを選択すると、標準の XA 処理が有効になります。このオプションは、XA JDBC ドライバーを選択して、データベース接続を作成する場合に限り使用できます。
    • Logging Last Resource: このオプションを選択すると、LLR (Logging Last Resource) トランザクションの最適化を使用するグローバルトランザクションに非 XA JDBC 接続を使用できるようになります。このオプションは、Emulate Two-Phase Commit よりも推奨されます。このオプションは、非 XA JDBC ドライバーを選択してデータベース接続を作成する場合に限り使用できます。
    • Emulate Two-Phase Commit: このオプションを選択すると XA JDBC 接続が有効になり、JTA を使用する分散トランザクションでの使用がエミュレートされます。このオプションは、アプリケーションがヒューリスティック条件を容認する場合に限り選択します。このオプションは、非 XA JDBC ドライバーを選択してデータベース接続を作成する場合に限り使用できます。
    • One-Phase Commit: このオプションを選択すると、グローバルトランザクションで使用する非 XA 接続のみをトランザクションに使用します。このオプションは、非 XA JDBC ドライバーを選択してデータベース接続を作成する場合に限り使用できます。
  11. Next をクリックして、続行します。
  12. Connection Properties ページで、以下のプロパティーに値を入力します。

    • Service Name: 接続するデータベースのサービス名を指定します。データソースが 1 つ以上提供されている場合は、各データソースに同じサービス名を指定する必要があります。このフィールドは、Oracle Real Application Clusters (RAC) に利用可能なサービスインスタンス接続ドライバーが 1 つ選択されている場合に限り使用できます。
    • Database Name: 接続するデーターベースの名前を入力します。データベースの名前要件は、JDBC ドライバーおよび DBMS によって異なります。
    • Host Name: データベースをホストするサーバーの DNS 名または IP アドレスを入力します。Oracle GridLink サービスインスタンス接続を作成し、データソースを 1 つ以上提供する場合は、各データソースに対する接続は同じにする必要があります。
    • Port: 接続要求に対してデータベースサーバーがリッスンするポートを入力します。
    • Database User Name: データソースの各接続で使用するデータベースのユーザーアカウント名を入力します。
    • Password/Confirm Password: データベースユーザーアカウントのパスワードを入力します。
    • oracle.jdbc.DRCPConnectionClass: お使いの環境で必要な場合は、オプションで、DCRP (Database Resident Connection Pooling) 接続クラスを入力します。
  13. Next をクリックして、続行します。
  14. Test Database Connection ページで接続パラメーターを確認して、Test Configuration をクリックします。

    Oracle WebLogic Server は、管理サーバーからデータベースへの接続を作成しようとします。接続テストの結果がページ上部に表示されます。テストに失敗した場合は、設定エラーを修正して、再度テストしてみてください。

  15. Next をクリックして続行します。選択した JDBC ドライバーが管理サーバーにインストールされていない場合は、この手順を省略できます。
  16. Select Targets ページで、データソースをデプロイするサーバーまたはクラスターを選択し、Finish をクリックします。
  17. WebLogic 管理コンソールのメインメニューに戻り、Change Center Activate Changes の順に選択します。

Oracle WebLogic Server データソースの詳細は、Oracle Help Center の JDBC Data Sources for Oracle WebLogic Server を参照してください。

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