30.5. 設定ファイルを使用した Smart Router の設定
コマンドラインで Smart Router 設定を行う代わりに、設定ファイルを使用することができます。この場合、パスワードを含む設定内容は、コマンドラインターミナルやサーバーのログには表示されません。
手順
設定ファイルの作成このファイルには、
property=value
形式で任意の数の行を含めることができます。ファイルには以下のいずれかのプロパティーを含めることができます。すべてのプロパティーは任意です。
表30.2 Smart Router の設定ファイルでサポートされているプロパティー プロパティー名 説明 デフォルト値 org.kie.server.router.id
他のコンポーネントを識別するための Smart Router の識別子。
該当なし
org.kie.server.router.name
他のコンポーネントを識別するための Smart Router の名前。
該当なし
org.kie.server.router.host
Smart Router を動作させるマシンのホスト名
localhost
org.kie.server.router.port
受信する HTTP 接続のポート。TLS 接続を設定している場合は、このプロパティーを
0
に設定して、HTTP 接続を無効にすることができます。9000
org.kie.server.router.url.external
Smart Router にアクセスするための外部 URL
該当なし
org.kie.server.router.tls.port
TLS 接続を受信するためのポート
該当なし
org.kie.server.router.tls.keystore
TLS 接続用のキーストアファイル
該当なし
org.kie.server.router.tls.keystore.password
TLS 接続用のキーストアのパスワード
該当なし
org.kie.server.router.tls.keystore.keyalias
キーストア内の TLS 証明書を参照するエイリアス名
該当なし
org.kie.server.router.repo
現在のリポジトリーを格納するディレクトリー
現在の作業ディレクトリー
org.kie.router.identity.provider
KIE サーバーインスタンスを Smart Router で認証するための任意のカスタムプロバイダークラスです。このクラスは、
org.kie.server.router.identity.IdentityManager
インターフェイスを実装する必要があります。このインターフェイスのソースコードについては、GitHub リポジトリー を参照してください。該当なし
org.kie.server.controller
コントローラーに接続するための URL
該当なし
org.kie.server.controller.user
コントローラーに接続するためのユーザー名
kieserver
org.kie.server.controller.pwd
コントローラーに接続するためのパスワード
kieserver1!
org.kie.server.controller.token
コントローラーに接続するための認証トークン
該当なし
org.kie.server.controller.retry.interval
コントローラーへの接続に失敗した場合に、接続を再試行する間隔 (秒)
10
org.kie.server.controller.retry.limit
コントローラーへの接続に失敗した場合の最大再試行回数
infinite
org.kie.server.router.config.watcher.enabled
true
に設定すると、Smart Router は設定ファイルを定期的にスキャンし、変更を適用します。false
org.kie.server.router.config.watcher.interval
設定ファイルを再スキャンする時間 (秒)
5
org.kie.server.router.management.password
true
に設定すると、Smart Router は KIE サーバーからの接続を認証するためにパスワードを要求します。false
以下のコマンドラインで Smart Router を起動します。
java -Dorg.kie.server.router.config.file=<CONFIG_FILE> -jar rhpam-7.13.5-smart-router.jar
<CONFIG_FILE>
を、設定ファイルの名前に置き換えます。