1.2. 管理コンポーネントの使用
QuayRegistry カスタムリソースで特に指定しない限り、Red Hat Quay Operator は以下の管理コンポーネントにデフォルトを使用します。
- quay: Red Hat Quay on OpenShift Container Platform のデプロイメントに関するオーバーライド (環境変数やレプリカの数など) を保持します。このコンポーネントは Red Hat Quay 3.7 以降の新しいコンポーネントであり、管理対象外に設定できません。
postgres: レジストリーメタデータの保存には、Red Hat Quay 3.9 以降、Software Collections の PostgreSQL 13 のバージョンが使用されます。
注記Red Hat Quay 3.8
3.9 にアップグレードする場合、Operator は PostgreSQL 10 から PostgreSQL 13 へのアップグレードを自動的に処理します。このアップグレードは必須です。PostgreSQL 10 は 2022 年 11 月 10 日に最終リリースとなり、サポートされなくなりました。 - clair: イメージの脆弱性スキャンを提供します。
- redis: ライブビルダーログと Red Hat Quay チュートリアルを保存します。ガベージコレクションに必要なロックメカニズムも含まれます。
-
horizontalpodautoscaler: メモリー/CPU 消費量に応じて
QuayPod の数を調整します。 -
objectstorage: イメージレイヤー Blob を保存するために、Noobaa または Red Hat OpenShift Data Foundation が提供する
ObjectBucketClaimKubernetes API を利用します。 - route: OpenShift Container Platform の外部から Red Hat Quay レジストリーへの外部エントリーポイントを提供します。
- mirror: オプションのリポジトリーミラーリングをサポートするようにリポジトリーミラーワーカーを設定します。
-
monitoring: Grafana ダッシュボード、個々のメトリクスへのアクセス、
QuayPod の頻繁な再起動に関する通知などの機能があります。 - tls: Red Hat Quay または OpenShift Container Platform が SSL/TLS を処理するかどうかを設定します。
- clairpostgres: 管理された Clair データベースを設定します。これは、Red Hat Quay のデプロイに使用される PostgreSQL データベースとは別のデータベースです。
Red Hat Quay Operator は、Red Hat Quay がマネージドコンポーネントを使用するために必要な設定およびインストール作業を処理します。Red Hat Quay Operator が実行するデプロイが環境に適さない場合は、Red Hat Quay Operator に unmanaged リソース (オーバーライド) を指定できます。これは、次のセクションで説明します。