6.4. Geo レプリケーション


Geo レプリケーションでは、地理的に分散した複数の Red Hat Quay デプロイメントを、クライアントやユーザーの視点から、単一のレジストリーとして動作させることができます。グローバルに分散された Red Hat Quay のセットアップにおいて、プッシュとプルのパフォーマンスが大幅に向上します。イメージデータはバックグラウンドで非同期的に複製され、クライアントには透過的なフェイルオーバー/リダイレクトが行われます。

Geo レプリケーションを使用した Red Hat Quay のデプロイメントは、スタンドアロンおよび Operator デプロイメントでサポートされます。

6.4.1. Red Hat Quay の geo レプリケーションのトラブルシューティング

Red Hat Quay の geo レプリケーションのトラブルシューティングを行うには、次のセクションを使用してください。

6.4.1.1. バックエンドバケットでのデータレプリケーションの確認

次の手順を使用して、データがすべてのバックエンドバケットに適切にレプリケートされていることを確認します。

前提条件

  • aws CLI をインストールしている。

手順

  1. 次のコマンドを入力して、データがすべてのバックエンドバケットにレプリケートされていることを確認します。

    $ aws --profile quay_prod_s3 --endpoint=http://10.0.x.x:port s3 ls ocp-quay --recursive --human-readable --summarize

    出力例

    Total Objects: 17996
    Total Size: 514.4 GiB

6.4.1.2. バックエンドストレージのステータスを確認する

バックエンドストレージのステータスを確認するには、次のリソースを使用してください。

  • Amazon Web Service Storage (AWS): AWS Service Health Dashboard で AWS S3 サービスの健全性ステータスを確認します。aws CLI または SDK を使用して既知のバケット内のオブジェクトをリストすることにより、S3 へのアクセスを検証します。
  • Google Cloud Storage (GCS): GCS サービスのステータスは Google Cloud ステータスダッシュボード を確認してください。Google Cloud SDK または GCS クライアントライブラリーを使用して既知のバケット内のオブジェクトをリスト表示し、GCS へのアクセスを確認します。
  • NooBaa: NooBaa 管理コンソールまたは管理インターフェイスで、健全性またはステータスのインジケーターを確認してください。NooBaa サービスと関連コンポーネントが実行中であり、アクセス可能であることを確認します。NooBaa CLI または SDK を使用して既知のバケット内のオブジェクトをリストし、NooBaa へのアクセスを確認します。
  • Red Hat OpenShift Data Foundation.OpenShift Container Platform コンソールまたは管理インターフェイスで Red Hat OpenShift Data Foundation コンポーネントのステータスを確認してください。Red Hat OpenShift Data Foundation S3 インターフェイスとサービスの可用性を確認します。Red Hat OpenShift Data Foundation サービスが実行中であり、アクセス可能であることを確認します。適切な S3 互換 SDK または CLI を使用して既知のバケット内のオブジェクトをリストすることにより、Red Hat OpenShift Data Foundation S3 へのアクセスを検証します。
  • Ceph: Ceph モニター、OSD、RGW などの Ceph サービスのステータスを確認します。Ceph クラスターが正常で動作していることを検証します。適切な Ceph オブジェクトストレージ API または CLI を使用して既知のバケット内のオブジェクトをリストすることにより、Ceph オブジェクトストレージへのアクセスを確認します。
  • Azure Blob Storage: Azure ステータスダッシュボード をチェックして、Azure Blob Storage サービスの正常性ステータスを確認します。Azure CLI または Azure SDK を使用してコンテナーまたはオブジェクトをリスト表示し、Azure Blob Storage へのアクセスを検証します。
  • OpenStack Swift: OpenStack Status ページをチェックして、OpenStack Swift サービスのステータスを確認します。プロキシーサーバー、コンテナーサーバー、オブジェクトサーバーなどの Swift サービスが実行中であり、アクセス可能であることを確認します。適切な Swift CLI または SDK を使用してコンテナーまたはオブジェクトをリストすることにより、Swift へのアクセスを検証します。

バックエンドストレージのステータスを確認した後、すべての Red Hat Quay インスタンスがすべての s3 ストレージバックエンドにアクセスできることを確認します。

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