1.2. Red Hat Satellite のコンテンツビュー
コンテンツビューは、ホストがアクセスできるコンテンツの意図的にキュレーションされたサブセットです。コンテンツビューを作成することで、特定の環境または Capsule Server で使用されるソフトウェアバージョンを定義できます。
各コンテンツビューは、各環境にわたってリポジトリーのセットを作成します。これらのリポジトリーは、Satellite Server によって保存および管理されます。たとえば、次の方法でコンテンツビューを作成できます。
- 実稼働環境用の古いパッケージバージョンを含むコンテンツビューと、開発 環境用の新しいパッケージバージョンを含む別のコンテンツビュー。
- オペレーティングシステムに必要なパッケージリポジトリーを含むコンテンツビューと、アプリケーションに必要なパッケージリポジトリーを含む別のコンテンツビュー。
- コンテンツビューを管理するためのモジュール方式の複合コンテンツビュー。たとえば、オペレーティングシステムを管理するためのコンテンツには 1 つのコンテンツビューを使用し、アプリケーションを管理するためのコンテンツには別のコンテンツビューを使用できます。両方のコンテンツビューを組み合わせた複合コンテンツビューを作成することにより、各コンテンツビューのリポジトリーをマージする新しいリポジトリーが作成されます。ただし、コンテンツビューのリポジトリーは引き続き存在するため、個別に管理し続けることもできます。
デフォルトの組織ビュー
デフォルトの組織ビュー は、Satellite に同期されているすべてのコンテンツを対象とした、アプリケーション制御のコンテンツビューです。コンテンツビューとライフサイクル環境を設定しなくても、Satellite の ライブラリー 環境にホストを登録して、デフォルトの組織ビュー を使用できます。
環境間でのコンテンツビューのプロモート
アプリケーションライフサイクルでコンテンツビューをある環境から次の環境にプロモートすると、Satellite はリポジトリーを更新し、パッケージを公開します。
例1.1 パッケージを 開発 から テスト へプロモートする
テスト および 実稼働 用のリポジトリーには、my-software-1.0-0.noarch.rpm
パッケージが含まれています。
開発 | テスト | 実稼働 | |
---|---|---|---|
コンテンツビューのバージョン | バージョン 2 | バージョン 1 | バージョン 1 |
コンテンツビューの内容 | my-software-1.1-0.noarch.rpm | my-software-1.0-0.noarch.rpm | my-software-1.0-0.noarch.rpm |
コンテンツビューのバージョン 2 を 開発 から テスト にプロモートすると、テスト のリポジトリーが更新され、my-software-1.1-0.noarch.rpm
パッケージが含まれるようになります。
開発 | テスト | 実稼働 | |
---|---|---|---|
コンテンツビューのバージョン | バージョン 2 | バージョン 2 | バージョン 1 |
コンテンツビューの内容 | my-software-1.1-0.noarch.rpm | my-software-1.1-0.noarch.rpm | my-software-1.0-0.noarch.rpm |
これにより、ホストは特定の環境に指定されますが、その環境でコンテンツビューの新しいバージョンが使用されると、更新を受け取るようになります。
関連情報
- 詳細は、コンテンツの管理 の コンテンツビューの管理 を参照してください。